塩山駅

塩山駅：山梨県甲州市の玄関口

塩山駅は、山梨県甲州市塩山上於曽にある東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線に位置する駅です。駅番号はCO37で、甲州市を代表する駅として、地域住民や観光客の重要な交通拠点となっています。

歴史と変遷

1903年（明治36年）の中央本線開通と同時に開業し、当初は旅客と貨物の両方を扱っていました。その後、貨物取扱いの廃止（1984年）、荷物扱いの廃止（1985年）を経て、1986年には橋上駅舎へと改築されました。1987年には国鉄分割民営化によりJR東日本に継承され、2004年にはSuicaの利用が可能となり、東京近郊区間に編入されました。その後も、バリアフリー化の取り組みとしてエレベーター設置（2011年、2013年）、駅舎のリニューアル（2017年）など、利用者の利便性向上のための改修が続けられています。特急「あずさ」の停車状況にも変化があり、2019年には全列車通過となりましたが、2020年には朝夕2往復の停車が再開されています。2021年にはみどりの窓口の営業が終了しています。

駅構造と設備

塩山駅は地上駅で、南口から単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有しています。下りホーム（1番線）には、豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」の乗客用ゲートが設置されています。2番線は特急列車の待避や折り返し運転、夜間の車両留置などに使用されています。駅舎内には広々としたコンコース、待合室、自動改札機、自動券売機（指定席券売機を含む）などが整備され、快適な待ち時間を提供しています。また、NewDays KIOSKと甲州市観光案内所が一体となった店舗も設置されています。駅舎には南北両側に改札口があり、それぞれ南口と北口として利用されています。管理駅として、甲斐大和駅、勝沼ぶどう郷駅、東山梨駅、山梨市駅を管理下に置いています。特急列車では、「あずさ」の朝夕2往復と、「かいじ」のほとんどの列車が停車します。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗車人員は約1,590人です。駅周辺は甲州市の中心部にあたり、甲州市役所本庁舎も駅近くに位置しています。南口と北口の駅前にはロータリーが整備され、特に南口はバスやタクシーも多く賑わっています。また、大菩薩嶺、大弛峠、西沢渓谷など、多くの登山ルートの玄関口にもなっており、登山客にも広く利用されています。

バス路線

塩山駅南口には山梨交通、甲州市市民バス、山梨市営バスが発着し、南口駅前ロータリーから各方面へのアクセスを提供しています。塩山駅北口には栄和交通の路線バスが発着しています。また、富士急バスの高速バス「甲州ワインライナー」（バスタ新宿行、平日運休）も利用可能です。

隣の駅

勝沼ぶどう郷駅 - 塩山駅 - 東山梨駅

まとめ

塩山駅は、歴史と最新の設備を兼ね備え、地域住民や観光客にとってなくてはならない存在です。バリアフリー化の進展や駅舎のリニューアルなど、利用者の利便性向上に向けた取り組みが継続されており、これからも甲州市の発展に貢献していくでしょう。

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