甲田和衛

甲田和衛（こうだ かずえ）

プロフィール

甲田和衛は、1920年1月16日に長野県で生まれ、1993年に生涯を閉じました。社会学を専門とする人文学者として、日本の学術界に多大な貢献をしました。大阪大学名誉教授、放送大学元学長という要職を歴任し、教育者としても多くの学生を指導しました。

生い立ちと学歴

甲田和衛は、旧制東京高等学校を経て、東京帝国大学文学部に入学し、社会学科で社会学を専攻しました。1942年9月に卒業後、社会学者としての道を歩み始めました。

社会学者としての活動

1944年、蒙古聯合自治政府領張家口に設立された西北研究所に所員として勤務し、社会調査や研究活動に携わりました。

戦後の活動

戦後、甲田和衛は1951年6月に大阪大学文学部助教授として教鞭を執り始めました。1966年4月には同大学の教授に昇進し、1972年5月からは人間科学部教授として社会学の研究と教育に尽力しました。1976年5月からは人間科学部長も務め、大学運営にも貢献しました。

1983年に大阪大学を定年退職し、名誉教授となりました。同年4月からは放送大学教授に就任し、引き続き教育活動に携わりました。1984年には、学位論文『カースト論』を大阪大学に提出し、文学博士号を取得しました。

1985年4月には放送大学副学長に就任し、1989年5月には放送大学学長に就任しました。放送大学の発展に大きく貢献しました。

主な著作

著書
『団地と婦人』大阪府教育委員会、1963年

翻訳
『社会科学における数学的モデル』J.G.ケメニイ、J.L.スネル共著、山本国雄・中島一共訳、培風館、1966年

講義
「もう一度みたい名講義 社会調査('85)：社会調査の展開・日本①」

資料

* 甲田和衛教授略歴・主要業績『大阪大学人間科学部紀要』11,大阪大学人間科学部

まとめ

甲田和衛は、社会学者として、また教育者として、日本の学術界に大きな足跡を残しました。社会調査やカースト制度に関する研究は、今日でも高く評価されています。また、大阪大学や放送大学での要職を通じて、教育の発展にも大きく貢献しました。

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