甲羅 (企業)

株式会社甲羅について

株式会社甲羅（こうら、英: KORA CO., LTD.）は、愛知県豊橋市を本社とする外食チェーンで、多岐にわたる飲食業態を運営しています。1970年代に創業したこの企業は、創業者鈴木勇一のビジョンにより、地域の食文化を支える重要な存在となっています。

創業と沿革

株式会社甲羅の歴史は1969年に始まります。その年の12月、鈴木勇一はスナック「どん底」を開業しました。この事業は地域住民に愛される存在として成長し、1971年には甲羅の前身となる店舗がオープンしました。1972年には本格的なカニ料理店「甲羅」が出店され、絶品の海の幸を提供する場となりました。

1974年4月には株式会社として法人格を取得し、本格的な外食チェーンの道を歩み始めます。以降、企業は成長を続け、飲食業界での地位を確立していきました。特に2003年には「赤から」ブランドを導入し、人気鍋料理を提供する店舗を展開することで、さらなる市場拡大を実現しました。「赤から」という名前は、赤味噌と唐辛子を意味し、それを使用した特製の鍋料理で多くのファンに支持されています。

現在の業態

現在、株式会社甲羅は約180の店舗を持ち、年商は約180億円に達しています。さまざまな飲食業態を展開しており、代表的な店舗には、カニ料理を楽しめる「甲羅本店」、赤から鍋が人気の「赤から」、ビュッフェスタイルの「ひな野」、焼肉を提供する「カルビ一丁」などがあります。海老料理専門の「海老どて食堂」や、海鮮料理を楽しむ「はこだて亭」、和風居酒屋の「旬蔵」などもあり、多彩なメニューが揃っています。

さらに、カラオケ事業も運営しており、「カラオケEX」やリゾート風の「BALI-EX」など、多様なエンターテインメント空間を提供しています。このような多角的な事業展開は、お客様にとっての選択肢を増やすと共に、企業としての成長を加速させています。

海外展開と関連会社

近年では、海外市場にも目を向け、事業の拡大を図っています。飲食事業のみならず、カラオケ事業などさまざまなサービスを通じて、国際的な市場への進出を模索しています。また、関連会社として株式会社アート・オブ・ディスプレイ、株式会社ベル・プランニング、株式会社甲羅ホールディングスなどが設立され、協力体制を築いています。

まとめ

株式会社甲羅は、外食業界において長年の歴史を持つ企業であり、地域に根ざした飲食文化を育んでいます。豊富な業態と洗練されたサービスで、訪れる人々に一流の食体験を提供し続けています。今後も地域の食文化を支える存在として、また新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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