甲鉄城のカバネリ

甲鉄城のカバネリ

『甲鉄城のカバネリ』（こうてつじょうのカバネリ、英：Kabaneri of the Iron Fortress）は、WIT STUDIOが手がける日本のオリジナルテレビアニメです。2016年4月から6月にかけてフジテレビの『ノイタミナ』枠で放送されました。この作品は「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」というキャッチコピーのもと、物語が展開されます。

概要

本作は、監督の荒木哲郎（『ギルティクラウン』）やシリーズ構成・脚本の大河内一楼（『コードギアス 反逆のルルーシュ』）、音楽を手掛けた澤野弘之（『機動戦士ガンダムUC』）、キャラクターデザインの美樹本晴彦（『超時空要塞マクロス』）など、豪華なスタッフ陣が特徴です。制作が発表されたのは2014年11月で、テレビ放送に先立ち、特別先行版が2016年3月に劇場公開されました。

物語は、蒸気機関が発達した極東の島国「日ノ本」を舞台に、装甲蒸気機関車「甲鉄城」で不死の怪物「カバネ」と戦う人々の姿を描きます。作品には「スチームパンク」「時代劇」「バトルアクション」「ゾンビ」「ロードムービー」といった多彩な要素が含まれています。

ストーリー

カバネと呼ばれる怪物が人間を襲う脅威の中、日ノ本では砦としての役割を担う「駅」が住民の生活を支えています。顕金駅で少年・生駒はカバネに襲われた妹の仇を求め、独自にカバネに対抗する武器や器具を開発します。しかし、ある日、彼はカバネに噛まれてしまうも、特製の器具によってウイルスの影響を食い止め、「カバネリ」となります。

彼は無名という少女と共に旅をしながら、カバネや友人たちとの葛藤に直面します。道中で出会う様々な人々との交流や裏切り、そしてカバネに対する戦いを経て、生駒そして無名は成長していくこととなります。生駒は無名を助け、彼女を人間に戻すために奮闘し、最終的には善悪を超えた強い意志を持つ戦士として立ち上がります。

主題歌・音楽

音楽は、澤野弘之が担当。主題歌「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」はオープニング曲で、EDテーマにはAimerとChellyによる「ninelie」が使われています。特に、作品の重厚なテーマに合った印象深いメロディが話題を呼びました。

登場人物

• - 生駒（いこま）: 本作の主人公で17歳。妹をカバネに殺された過去を持ち、それを乗り越えカバネに立ち向かう。
• - 無名（むめい）: ヒロインで12歳。カバネリとして戦う力を持ち、生駒と共に旅をする。

影響と評価

新しいジャンルのアニメの開拓や、美しい映像、音楽の絶妙な使い方、そして人間ドラマが高く評価され、多くのファンを魅了しました。また、劇場版としての展開も行われ、物語の続きが描かれています。『甲鉄城のカバネリ』は、視覚と聴覚の快楽を提供する作品として、アニメの枠を超えた存在となりました。

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