男たちのバッカ野郎

男たちのバッカ野郎

『男たちのバッカ野郎』は、1987年に公開されたコメディ映画で、原題は『精裝追女仔』、英語では『The Romancing Stars』として知られています。本作はウォン・ジン（王晶）が監督を務め、チョウ・ユンファとマギー・チャンが主演しています。また、1988年には続編として『精裝追女仔II』が製作されましたが、日本では未公開のままとなっています。

日本においては劇場では公開されず、ビデオでの発売が行われました。初めは『コメディー・男たちのバッカ(挽歌)野郎』というタイトルでビデオ化され、その後『男たちのバッカ野郎』としてDVD化されました。

ストーリー

物語は、下品で悪評高いリューハ（チョウ・ユンファ）を中心に展開します。リューハは卑語を多く使う男性で、彼の仲間である交通燈（ナタリス・チャン）と呉準少（エリック・ツァン）も同じ自動車工場「堅記車房」に勤務しています。彼らのボス、ケン（スタンリー・フォン）は孤独ながらも3人に対して親切に接しています。

リューハは、ガールフレンドである刁敏（シャーラ・チャン）に誕生日を祝うためと共に、愛の告白を試みますが、母親に阻まれ、大いに怒りを覚えます。その結果、リューハは母親の顔に誕生日ケーキを投げつけてしまい、恋愛が失敗に終わります。

失恋の痛手を癒すため、ボスのケンは4人でペナンへの旅行を提案。旅行先でリンリン（マギー・チャン）とロンロン（アグネス・チャン）と出会います。リューハとリンリンはそれぞれの立場を利用して、お互いを富豪とお嬢様として装い、急速に親密になります。しかし、裕福な独身男性チェン（スチュアート・オング）によってリンリンが取られたり、二人の関係が悪化し、さらには勾留されるという不幸に見舞われます。

その試練を乗り越えるために、呉準少の慕うホーさんという男性が保釈金を払い、4人は自由を取り戻します。これをきっかけにして、自らの立場に立ち向かう逆襲劇が始まります。

キャスト

この映画には、リューハ役のチョウ・ユンファ、交通燈役のナタリス・チャン、呉準少役のエリック・ツァン、ガールフレンドの刁敏役のシャーラ・チャンなど、多彩なキャストが登場します。また、マギー・チャンの演じるリンリンやロンロン役のアグネス・チャンも印象的な存在です。

特徴

本作のいくつかのシーンは、同じくチョウ・ユンファが出演する『男たちの挽歌』のパロディとして描かれており、特に楓林閣での銃撃戦がコメディタッチで演出されています。

主題歌と映像化

『男たちのバッカ野郎』は、ポニーキャニオンからVHSとしてリリースされ、キングレコードからはDVDとしても発売されました。

この作品は、友情や恋愛の面白さを軽妙なタッチで描いた、1980年代の香港コメディ映画の一環として、多くのファンに愛されています。

もう一度検索