町田勝弘

町田勝弘氏は、1953年11月15日生まれの日本の農水官僚です。東京大学法学部を卒業後、1976年に農林省に入省しました。その後、筑波大学大学院で経営・政策科学を修了し、行政官としての専門性を深めました。

農林省では、各課の課長補佐を歴任し、1994年には香川県に出向。1997年には畜産局食肉鶏卵課長に就任するなど、畜産部門でのキャリアを重ねました。その後も、畜産局や生産局で要職を歴任し、2006年には消費・安全局長、2008年には総合食料局長に就任。2009年には水産庁長官を務めるなど、食料政策全般にわたる豊富な経験を積みました。

2010年には、農林水産省の事務次官に就任し、省庁のトップとして政策運営を指揮しました。2012年に退官後は、JA共済総合研究所の理事長を経て、2016年からは日本中央競馬会（JRA）の副理事長に就任し、競馬事業の運営に携わりました。

JRA副理事長在任中の2016年には、サイクリング中の事故で重傷を負い、2019年にはJRAのテオブロミン問題に関連して戒告処分を受けました。その後、JRAファシリティーズの代表取締役会長を務めました。

2024年には、長年の行政への貢献が評価され、瑞宝重光章を受章しました。

町田氏の略歴は以下の通りです。

1976年4月：農林省入省
1983年8月：農蚕園芸局企画課企画官
1984年9月：構造改善局総務課企画官
1984年9月：構造改善局就業改善課課長補佐(総括)
1987年1月：経済局農業協同組合課課長補佐(総務班担当)
1989年7月：大臣官房文書課課長補佐(法令)
1990年9月：大臣官房文書課課長補佐（総括）
1991年8月：農蚕園芸局企画課首席企画官
1994年：香川県農林水産部長
1997年：畜産局食肉鶏卵課長
1999年：畜産局畜産経営課長
2000年：畜産局畜政課長
2001年：生産局総務課長
2002年：大臣官房審議官兼生産局
2004年7月：生産局畜産部長
2006年8月：消費・安全局長
2008年1月：総合食料局長
2009年7月：水産庁長官
2010年7月：農林水産事務次官
2012年9月：辞職
2013年5月：JA共済総合研究所理事長
2016年3月：日本中央競馬会副理事長

このように、町田氏は農林水産行政の中枢を担い、日本の食と農を支える重要な役割を果たしてきました。そのキャリアは、行政官としての卓越した能力と、多岐にわたる分野での深い専門知識を示すものです。

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