町田市立つくし野中学校

町田市立つくし野中学校

東京都町田市南つくし野二丁目に位置する公立中学校です。「つく中」という略称で親しまれています。2018年5月時点で、一般学級20クラス、特別支援学級（I組）2クラス、総生徒数755名を有し、町田市内では4番目に生徒数が多い、有数の規模を誇る学校です。

沿革

本校の歴史は1974年10月21日の校舎建設工事着工に始まります。翌1975年7月1日には市条例によって正式に設立され、同年9月1日に町田市立南中学校から分離する形で開校しました。開校記念日は9月30日と定められています。10月6日には校歌が制定され、開校記念式典が挙行されました。初めての入学式は1976年4月7日、第1回卒業式は1977年3月19日に執り行われています。1977年4月1日には特別支援学級が設置されました。その後の活動としては、1991年10月8日に地域清掃活動であるCOT（Clean of Tsukushino）活動が開始され、1993年1月25日からはニュージーランドとの国際交流がスタートしました。1996年10月26日には、地域も一体となった文化的なイベント「つくし野中学校フェスタ21」が開催されています。

年間行事

多彩な年間行事が学校生活を彩ります。新入生歓迎会では、生徒会や学級委員会を中心とした実行委員会が企画・運営を行い、歓迎の言葉、部活動紹介、合唱披露、鉢植えのプレゼントなどが行われます。体育祭は、各学年がクラス数に応じたチーム（通常6～8色）に分かれて競い合う形式です。短距離・長距離走のほか、学年ごとの種目、学級対抗リレー、全員リレーなどが実施され、特に伝統である大縄競技大会は盛り上がります。生徒総会は年に一度全校生徒が集まり、各委員会の活動報告や目標発表、生徒会からの報告などが行われ、学校運営に関する重要な議題が話し合われます。合唱祭では、各クラスが学年共通の課題曲と、選曲委員が定めた自由曲に取り組みます。審査は音楽科教員や副担任、各クラス選出の生徒審査員によって行われ、学年ごとの金・銀・銅賞に加え、全校で最も優れたクラスにはグランプリが贈られます。優秀指揮者賞やイメージ画の表彰もあります。クラス合唱のほか、特別支援学級や有志、選択音楽の授業での合唱も披露されます。フェスタは、合唱祭の翌日に開催される一大イベントです。部活動やPTAなどが模擬店やバザーを出店し、収益は各部活動の活動費に充てられます。ステージ発表や部活動体験も行われ、有志のバンド演奏、演劇部、吹奏楽部などのパフォーマンスや、小学生などを対象とした部活動の練習体験が提供されます。かつては文化祭が別にありましたが、現在は授業時間確保のため廃止され、フェスタが文化祭的な要素も兼ね備えています。その他、2年生では職場体験が実施されます。遠足は特別支援学級と1年生で実施され、1年生は入学後間もない時期に行われ、ハイキングや潮干狩りなど年度によって内容が変化します。1年生では中学校初の宿泊行事としてスキー移動教室（2泊3日）が行われます。2年生は鎌倉遠足、3年生は京都・奈良を中心に文化財を見学する修学旅行（2泊3日）が実施されます。卒業式直前には、3年生を送る会が開催され、感謝の言葉や合唱、思い出のビデオ上映などが行われます。

委員会活動

生徒による委員会活動も活発です。選挙管理委員会を除く各委員会の任期は半年で、中央委員以外の委員会は各クラスから男女1名ずつが選出されます。

中央委員会: 各クラスの中央委員と各委員会の代表者で構成され、生徒会が議事進行を担います。各委員会の活動内容発表や生徒会からの監査報告などを行います。
学級委員会: 学年別に設置され、各学年に委員長が1名います。学年の統率を主な役割とし、学校行事の際には実行委員会として企画・運営に携わります。
生活委員会: 校章やクラス章の着用呼びかけ、服装チェックなどを通じて、学校生活の規律維持に努めます。
保健委員会: 環境、広報、放送、ポスターなどの班に分かれ、健康や衛生に関する様々な活動を行います。
放送委員会: 昼食時の校内放送を担当し、アナウンスや選曲を行います。先生方からの連絡事項伝達や、部活動・委員会の集合連絡など、校内情報の伝達を担います。
体育委員会: 体育祭や球技大会などの運営を補助するほか、昼休みにはボールの貸し出しを行います。
図書委員会: 休み時間に図書室の受付業務や蔵書の整理など、図書環境の維持管理を行います。
美化委員会: 学校全体の美化活動に積極的に取り組みます。月1～2回の美化点検や毎週金曜日のクリーナー清掃なども行われ、美化点検で優秀なクラスには賞状が贈られます。
選挙管理委員会: 年に一度行われる生徒会選挙の一部を取り仕切り、公正な選挙運営を支援します。

部活動

運動部、文化部を中心に多様な部活動が活動しています。

運動部: 陸上競技部、テニス部（男女）、バドミントン部、サッカー部、卓球部、バスケットボール部（男女）、バレーボール部（男女）、野球部、剣道部。
文化部: 演劇部、吹奏楽部、美術部、技術部、パソコン部。
その他: 大会出場時のみ活動する部として、新体操部、水泳部があります。

特別支援学級 (I組)

知的障害を持つ生徒を主な対象とした特別支援学級「I組」が設置されています。

標準服

本校では標準服の着用が義務付けられていますが、細かな形の指定がないため「標準服」と呼ばれています。男子は紺色のブレザー、白色の角襟Yシャツ、紺色のスラックスを着用します。ブレザーの背面にはひだが入っており、腕の動きやすさが考慮されています。ネクタイは着用しません。女子は紺色のブレザー、白色の角襟ブラウス、紺色のプリーツスカート（20本ひだ、サスペンダー付き）を着用します。女子ブレザーのバックスタイルは通常のもので、男子と同様に胸元にTの花文字刺繍が入っています。かつては紐タイプのリボンがありましたが、安全性の懸念から廃止されました。夏服として、女子は自由購入のベストがあります。

進路

学区撤廃後、東急田園都市線沿線という地理的な利便性から、都心方面、特に23区内の高校へ進学する生徒が増加傾向にあります。難関とされる高校への進学者も多く輩出しており、例えば2008年には日比谷高校に6名の合格者を出し、都内トップの合格者数となりました。

著名な出身者

石井貴士（1989年卒） - 信越放送アナウンサー、作家、心理カウンセラー。
大郷剛（1993年卒） - 芸能プロモーター、イベントプロデューサー、音楽プロデューサー。
太田宏介（2003年卒） - プロサッカー選手。
下田恒幸（1982年卒） - フリーアナウンサー。

近隣学校

主な出身小学校は町田市立つくし野小学校、町田市立小川小学校です。近隣の中学校としては、町田市立南中学校、町田市立南成瀬中学校、森村学園中等部などがあります。

関連項目

町田市立中学校一覧、町田市立小学校一覧、町田市立南つくし野小学校、町田市立つくし野中学校いじめ自殺事件などが関連情報として挙げられます。

外部リンク

町田市教育センター、町田市立つくし野中学校公式サイトが公開されています。

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