畑英次郎

畑 英次郎 (はた えいじろう)

概要

畑英次郎は、1928年9月10日に大分県日田市に生まれ、日本の政治界で重要な役割を果たしてきた政治家です。彼は衆議院議員として7期を務め、また通商産業大臣（第56代）や農林水産大臣（第19代）としても務めました。位階は従三位、勲章は勲一等瑞宝章を授与されています。彼はまた、民主党の副代表を務めたり、太陽党の幹事長を経験するなど多彩な政歴を持っています。2023年8月4日に老衰により94歳で亡くなりました。

来歴

畑は1946年に武蔵工業専門学校（現在の東京都市大学）を中退後、日田市の市役所に勤務を始めます。その後、衆議院議員の秘書を経て、1968年には日田市長選挙に立候補し、見事に当選。市長としては3期11年の任期を務めました。

1979年には市長職を辞職し、同年の第35回衆議院議員総選挙において自由民主党から旧大分1区で当選。その後も一度も落選することなく、長きにわたり議員職を務めました。彼の当選同期には、後の首相や重要な政治家が多数含まれており、畑の政治的影響力が如実に表れています。

政治家としてのキャリアの中で、田中派に所属し、竹下登が経世会を結成した際には参加。その後、羽田派に移籍し、1993年の宮澤内閣の不信任決議に賛成しました。その後は新生党に参加し、1994年に初入閣を果たし、農林水産大臣に任命されます。農相在任中は、コメの不作や自由化といった重要課題に取り組みましたが、彼に対して提出された問責決議案は初めての非自民閣僚へのものであり、政治的な波紋を呼びました。

その後、羽田内閣では通商産業大臣に就任しましたが、内閣の支持基盤が続かず、64日という短命に終わりました。1994年12月には新進党に参加し、党内での反・小沢一郎の立場を取ります。

1996年の第41回衆議院議員総選挙で大分3区から出馬して再当選。その後、新進党を離党し、羽田を党首とした太陽党の幹事長に就任します。1998年には民政党を経て民主党に合流し、副代表として活躍しました。

2000年には第42回衆議院議員総選挙に出馬せず、政界を引退。引退後は勲一等瑞宝章を受章し、その功績を評価されました。

人物

畑英次郎は、著名な作家である畑正憲の親戚でもあります。彼の長い政治キャリアと、さまざまな政治的役割を通じて多くの人々に影響を与え、多岐にわたる分野に貢献したことは記憶され続けることでしょう。

死去

畑英次郎は2023年8月4日の午前8時2分に老衰により、日田市の特別養護老人ホームで脈々と過ごした長い人生を閉じました。94年にわたる人生が、彼の政治的信念と思いがけない出来事の数々によって彩られ、多くの人々に影響を与え続けました。その死去に際し、彼は従三位に叙され、多くの人々からその功績を偲ばれました。

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