留岡幸男

留岡 幸男について

留岡幸男（とめおか ゆきお、1894年4月16日 - 1981年5月3日）は、日本の内務官僚および実業家として知られた政治家です。彼は秋田県知事や警視総監、北海道庁長官などの要職を歴任し、国家に対して多大な貢献を果たしました。

生い立ちと教育

岡山県出身の幸男は、社会事業家であり牧師でもあった留岡幸助の三男として誕生しました。彼は早稲田中学と第二高等学校を経て、東京帝国大学法学部に進学し、1919年7月に法律学科（独法）を卒業しました。同年10月には高等試験の行政科に合格し、12月から兵庫県に属する内務部地方課に配属されました。このキャリアの始まりから、彼は公務員としての道を歩み始めました。

官僚としての経歴

幸男は兵庫県加東郡長を含む多くの役職を歴任し、その後石川県理事官や警察部工場課長としての役割を担いました。更に、京都府では内務部庶務課長を、栃木県では書記官兼学務部長を、香川県では書記官及び警察部長を務めました。これらの役職を通じて、公共の管理と政策実行に大きな影響を及ぼしてきました。

都道府県を超えた異動を繰り返し、新潟県や神奈川県でも書記官や警察部長としての職務を全うしました。1941年には、内務省地方局長を経て、東條内閣のもと警視総監に任命され、東京都の治安に責任を持つ重要な役割を担うこととなります。幸男が警視総監として在任していた期間は、国家が混乱と不安に包まれていた戦時中であり、その治安維持の重要性が一層高まりました。

戦後の活動

1946年1月、幸男は北海道庁長官に就任しますが、わずか3か月でその職を退くことになります。この退任後、彼は公職追放の措置を受けることになりましたが、1951年8月にその制約は解除されました。退官後の彼は、京浜港運の会長や統計印刷工業会の会長を務めるなど、実業界でも活躍を見せました。

家族と栄典

幸男の家族には、弟の留岡清男がおり、彼は北海道大学教授および北海道家庭学校の長を務めました。幸男は1940年に行われた紀元二千六百年祝典を記念する章を受章しています。

最期

留岡幸男は1981年5月3日、87歳でこの世を去りました。彼の長年にわたる公務員としての取り組みと、その後の実業界での活躍は、今もなお多くの人々に尊敬されています。彼の業績は、日本の内務行政の中でも重要な役割を果たしてきたと言えるでしょう。

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