留鳥

留鳥（りゅうちょう、とどめどり）とは

留鳥（りゅうちょう、とどめどり、英語: resident bird）とは、一年を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥の総称です。

概説

留鳥は、一般的に渡り鳥とは対照的な鳥であり、その種が特定の地域で繁殖しているのが特徴です。ただし、地域の範囲の定義によっては、地域内で小規模な季節移動をする漂鳥を留鳥に含めることもあります。

重要な点として、同じ個体が常に同じ場所にいるわけではありません。ある場所で繁殖した個体が移動した後、別の場所で繁殖した個体が飛来している可能性もあります。例えば、一般的に移動しないと考えられているスズメでさえ、足環調査によって長距離移動が確認された例があります。新潟県で足環をつけられたスズメが、岡山県で回収された事例は、その良い例です。

また、留鳥はその地域で繁殖しているのが一般的ですが、例外もあります。例えば、フルマカモメは日本国内に繁殖地がないにもかかわらず、本州北部以北の海域で一年中観察することができます。このように、留鳥の定義は、繁殖の有無によって一概には判断できない場合もあります。

日本の代表的な留鳥

日本には、様々な種類の留鳥が生息しています。以下に代表的な例を挙げます。

カワラバト
キジバト
メジロ
ハシブトガラス
スズメ
キジ
ヤマドリ
フクロウ
ウグイス

これらの鳥は、日本国内の様々な環境に適応し、一年を通してその姿を見ることができます。

脚注

留鳥に関する研究は、鳥類の生態を理解する上で非常に重要です。近年では、GPS追跡などの技術進歩により、鳥の移動に関する詳細なデータが収集されるようになり、留鳥の生態についても新たな発見が期待されています。

関連項目

渡り鳥
漂鳥
迷鳥

外部リンク

* 日本大百科全書]『留鳥』 - [コトバンク

この情報は、鳥類に関する理解を深めるための一助となれば幸いです。

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