略奪愛・アブない女

略奪愛・アブない女

『略奪愛・アブない女』は、1998年1月9日から3月27日までTBSで放送された連続ドラマで、大映テレビが制作した作品です。主演は赤井英和が務め、稲森いずみが助演として出演しました。全11話で構成され、平均視聴率は14.5%を記録しました。本作は陣内孝則主演のドラマ『ストーカー・誘う女』の続編として位置付けられ、心の病を抱えた女性の存在と、それに翻弄される男性の姿が描かれています。

ストーリー

物語の中心となるのは、精神科医の浅野岳史です。彼は妻の樹子と娘・花の3人で平穏な生活を送っていました。しかし、ある日、岳史は樹子の妹である鈴との関係を持ってしまいます。鈴は幼少期のトラウマにより心の病を抱えており、その結果妊娠してしまいます。この出来事をきっかけに、岳史、鈴、樹子の間に複雑な関係が生まれ、特に樹子は妹の鈴によって命の危険にさらされる事態となります。

キャスト

• - 浅野岳史 (赤井英和): 精神科医として家庭を大切にしているが義妹の鈴からの執拗なアプローチに苦しむ。
• - 浅野樹子 (稲森いずみ): 岳史の妻。彼を裏で支えるが、鈴との関係を知った時には恐ろしい運命を迎える。
• - 杉田鈴 (鈴木紗理奈): 樹子の妹で、岳史に恋い焦がれるあまり、積極的にアプローチを仕掛ける。

音楽

音楽はGLAYのTAKUROが担当しており、彼が以前の楽曲を新たにアレンジした内容がサウンドトラックとして使用されています。このオリジナル・サウンドトラックは『GLAY SONG BOOK』というタイトルでCDも発売されました。オープニングにはGLAYの「Freeze My Love」、エンディングには「HOWEVER」が使用され、物語の雰囲気を一層高めています。

視聴率と反響

本作は平日の夜9時枠で放送されており、視聴者からの反響も大きく、視聴率14.5%という結果を残しました。また、関西出身の赤井と鈴木が標準語でセリフを話す姿は話題となり、イントネーションに関して「棒読みのように聞こえる」といった意見も寄せられました。

製作スタッフ

• - 制作: 大映テレビ / TBS
• - プロデューサー: 野添和子、大西明子
• - ディレクター・監督: 小島穹、大西明子、井坂聡
• - 脚本: 石原武龍
• - 音楽: TAKURO (GLAY)

地名と設定

物語に登場する千葉県公津市は架空の地名であり、実際の地名として京成電鉄の公津の杜駅がモデルとなっています。このような設定は、視聴者にリアリティを与える工夫の一つとなっています。また、1998年2月20日には長野五輪の関係で放送が休止されるエピソードもありました。

本作は心の病を抱えた女性と彼女に翻弄される男性の苦悩や葛藤を描いた作品であり、多くの視聴者に強烈な印象を残しました。

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