HOWEVER

GLAYのシングル「HOWEVER」

「HOWEVER」は、1997年12月27日にリリースされたGLAYの12枚目のシングルで、同バンドにとって初のミリオンセラーとなりました。リリース後、この楽曲は瞬く間に人気を博し、その影響でGLAYはその後5作連続でミリオンセラーを達成することになります。最終的には、合計6作がミリオンセラーとして記録されています。また、この楽曲の大ヒットを受けて、ベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』が発売され、なんと約488万枚の販売を記録し、当時のベストセラーアルバムとなりました。

アートワークと収録曲

「HOWEVER」は、初となる見開きジャケットを採用しており、アートワークにも大きなこだわりが感じられます。収録曲としては、表題曲の他に「I'm yours」と「HOWEVER (instrumental)」が含まれています。特に「I'm yours」は、後に『rare collectives vol.1』に収録され、リミックスバージョンも存在します。

楽曲の背景

この曲は、GLAYのメンバーであるTAKUROが、自身の恋人を題材にして歌い上げたものです。コーラスにはTAKURO本人と当時サポートキーボーディストのDIEが参加しています。初めてこの曲を披露したのは、TERUがキーボードで弾き語りを行ったときであり、そのパフォーマンスが後に29thシングルに影響を与え、「HOWEVER (inspired by HIGHCOMMUNICATIONS)」として収録されました。この楽曲は、NHK紅白歌合戦に初めて出演した際にもパフォーマンスされ、白組64位にランクインしました。

制作エピソード

TAKUROによると、当初、メンバーからデモテープに対して非常に低い評価が下され、JIROからは「暗いね」と言われてしまったといいます。それでも、TAKUROは何とかしてこの曲をシングルに仕上げたく、メンバーを出演させるために懸命に努力したそうです。更に、ロンドンでの滞在中、彼の友人であるSUGIZOのフラットで待ちながらインスピレーションを得て作曲したとも語られています。

主題歌としての使用

この楽曲は、当初はタイアップ曲ではありませんでしたが、その後TBSのドラマ『略奪愛・アブない女』のエンディングテーマとして使用されました。このドラマでは、GLAYの他の楽曲も使用され、サウンドトラック『GLAY SONG BOOK』もリリースされています。

記憶に残るパフォーマンス

「HOWEVER」は、さまざまなパフォーマンスでも知られています。2010年には日清食品のテレビCMに起用され、CM内では楽曲のサビの部分がCG処理された映像が使われました。また、2018年にはウカスカジーのライブでTERUがサプライズゲストとして参加し、この曲を披露しました。さらには、2022年には清塚信也とのコラボにより、テレビ朝日のイベントでも演奏されています。

他アーティストによるカバー

この楽曲は多くのアーティストによってカバーされています。前川清や大橋純子、中村あゆみなど、さまざまなシンガーがこの名曲を自らのスタイルで再解釈し、多くのファンに愛されています。

結論

「HOWEVER」は、GLAYにとっての金字塔とも言える楽曲で、その影響力は今なお続いています。デビュー以来の道のりで得た数々の経験をもって創られたこの楽曲は、多くの人々に感動と共感を与え、音楽シーンにおける重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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