番正辰雄

番正 辰雄 (ばんじょう たつお)

番正辰雄は、1916年9月15日に香川県坂出町に出生し、1989年4月16日に死去した日本の地方政治家です。彼は坂出市の市長として4期在任し、その間に地域の発展に尽力しました。

経歴

番正は名古屋高等工業学校を卒業後、1948年に坂出市役所に入庁しました。最初の職務は建設課の職員としてであり、彼はその後建設課長を経て1967年には助役に昇進しました。建設課長としての彼の功績の一つは、坂出人工土地の開発です。このプロジェクトでは新たな土地買収策を創出し、これが評価されて1966年度には日本都市計画学会から石川賞を受賞しました。番正はこの賞の受賞者の一人として名を刻みました。

市長としての番正の手腕は際立っており、特に瀬戸大橋のプロジェクトにおいては、その着工から開通に至るまでの間、地元自治体としての役割を果たしました。また、番の州臨海工業団地への企業誘致にも力を入れ、地域経済の活性化に貢献しました。

しかし、彼の市長としての活動は1989年4月16日に終止符を打たれました。この日、番正は市長4期目の途中で亡くなってしまい、大きな衝撃をもたらしました。同年の4月27日には、彼の功績を称えて従五位勲四等旭日小綬章が追贈され、坂出市からは名誉市民の称号が授与されました。

彼の遺産として1991年には、坂出人工土地の開発地に位置する坂出市民ホールの前に「番正辰雄市長」の胸像が設置されました。この胸像は彼の地域貢献を今に伝える重要なシンボルとなっています。番正辰雄の政治家としての功績は、彼が市民のために尽力した証として、現在も語り継がれています。彼の生涯にわたる取り組みは、坂出市の発展に寄与し、多くの市民に影響を与えました。地域との密接な関係を築き、長年にわたり公共事業に携わってきた彼の姿勢は、地元住民の支持と信頼を得る要因となったのです。

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