癸亥

癸亥（みずのとい）について

癸亥（きがい）は、干支の60種類ある組み合わせの最後、60番目にあたります。一つ前の組み合わせは壬戌（じんじゅつ）、次の組み合わせは甲子（こうし）です。

癸亥を構成する癸（みずのと）と亥（いのしし）は、どちらも陰の属性を持ち、五行では水を表します。癸は十干の一つで、陰の水を象徴します。一方、亥は十二支の一つで、やはり陰の水を象徴します。このように、癸と亥はどちらも同じ属性であるため、干支の組み合わせとしては『比和』という関係にあります。比和とは、同じ性質のものが重なることで調和を生み出す関係性を指します。

癸亥の年

西暦の年号を60で割った時に余りが3となる年が、癸亥の年となります。例えば、西暦1963年、2023年などが癸亥の年です。60年周期で繰り返し巡ってきます。

癸亥の月

西暦の年の下1桁が3または8の年の10月が、癸亥の月とされています。これは十干が癸（みずのと）または戊（つちのえ）の年であることを意味します。ただし、ここでいう『月』は必ずしも新暦の10月を指すわけではありません。旧暦の10月や、二十四節気のうち立冬から大雪の前日までの期間を指す「節月」を適用する場合もあります。旧暦や節月は、太陽の運行に基づいた暦であるため、新暦とはずれが生じます。そのため、癸亥の月の特定には注意が必要です。

癸亥の日

癸亥の日は、暦注の一つである『八専』の最終日として知られています。八専は、一ヶ月を八つの期間に分け、それぞれに吉凶を判断する暦注で、古くから暦占いに用いられてきました。癸亥の日は、八専のサイクルの終わりにあたるため、特別な意味を持つ日と捉えられてきました。

まとめ

癸亥は、干支における60番目の組み合わせであり、陰の水の性質が重なることで調和が生まれる比和の関係にあります。年の特定は西暦年を60で割って3が余る年、月の特定は西暦年の下1桁が3または8の年の10月ですが、旧暦や節月を考慮する必要もあります。また、癸亥の日は八専の最終日とされており、古来より特別な日と認識されてきました。これらのことから、癸亥は単なる干支の組み合わせではなく、暦や占いに深く関わる重要な概念であると言えるでしょう。

参考文献

この説明は、一般的な干支の解釈に基づいて作成されており、特定の文献を参照したものではありません。干支に関するより詳細な情報については、専門書や文献を参照することをお勧めします。

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