発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!

食卓のぞき見バラエティ 潜入!ウワサの大家族

『食卓のぞき見バラエティ 潜入!ウワサの大家族』（しょくたくのぞきみバラエティ せんにゅう ウワサのだいかぞく）は、関西テレビ（カンテレ）が制作し、フジテレビ系列で放送されたグルメおよびバラエティ番組です。2015年4月14日から2016年3月15日まで、毎週火曜日の21:00から21:54（JST）にかけて放送されました。

番組開始の背景

フジテレビ系列の火曜21時台は、長年にわたりフジテレビ自身が制作を担当する枠でした。特に1981年10月から1996年3月まで14年半続いたクイズ番組『なるほど!ザ・ワールド』、そして1996年4月から2015年3月まで19年間続いた連続ドラマ枠（通称『火9』）が代表的です。しかし、2015年4月の改編でフジテレビは火曜日の19時から21時台のゴールデンタイム枠を大幅に見直し、連続ドラマ枠を廃止。この放送枠を在阪準キー局である関西テレビに譲渡することを決定しました。本番組は、この新たな関西テレビ制作枠における最初の番組としてスタートを切りました。

関西テレビが夜7時から9時台の全国ネット番組を手掛けるのは、過去の番組終了以来、約8年2ヶ月ぶりのことでした。さらに、フジテレビの火曜21時枠で関西テレビ制作の番組が放送されるのは、1965年10月から1966年4月にかけて放送された単発30分ドラマ枠『松本清張シリーズ』以来、実に49年ぶりの出来事であり、1時間番組としては、またバラエティ番組としてはこれが史上初の試みとなりました。

この番組の開始を機に、フジテレビ系列における火曜日の21時から23時30分までの2時間半は、関西テレビが制作を担当する時間帯として編成されました。

番組内容の変遷

本番組は、放送期間中に複数回の内容リニューアルおよびタイトル変更を行いました。

『発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!』時代

番組開始当初は、『発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!』というタイトルで放送されました。日本の食文化をテーマに、架空のレストランを舞台設定とし、オーナー役の木村佳乃とギャルソン役の後藤輝基が、全国の珍しい食材や知られざる美味しい食材を取材・紹介し、それを和・洋・中など様々なジャンルでアレンジした料理を披露しました。食材や料理に関する豆知識も交えた構成でした。

この初期の番組内容は、かつて放送されていた『どっちの料理ショー』と多くの類似点が見られました。調理過程でのゲストによる試食、高級・入手困難な食材の調達過程のVTR紹介など、細かな演出に至るまで酷似していましたが、『どっちの料理ショー』のような対決形式ではなく、紹介された料理は出演者全員が試食できるという点が異なりました。

しかし、この形式は第6回放送までで終了。以降はインスタントラーメンのアレンジ企画、ラーメンランキング、ご当地唐揚げ対決、新ご当地グルメ開発など、メイン企画が不安定な状態となり、放送が1ヶ月間途絶える時期もありました。

『発見!ウワサの食卓』時代

2015年7月14日の放送からは、番組内容と体裁が大きく変更され、『発見!ウワサの食卓』と改題されました。一つの食材やメニューに特化する形式から脱却し、「食のウワサ」と題して食にまつわる様々なトピックス（料理だけでなく、掃除やダイエット関連のテーマも含む）を複数のコーナーで紹介する形となりました。初期にあったアイデアレシピ紹介は、料理研究家・平野レミがレシピに悩む芸能人を訪ねて伝授する「お助け!レミさん」コーナーとして引き継がれました。

『潜入!ウワサの大家族』時代

2016年1月19日の放送から、再度番組内容が刷新され、番組開始当初のタイトルである『潜入!ウワサの大家族』へと戻されました。この再リニューアルでは、番組開始当初にあった料理番組的な要素が薄れ、サブタイトルにある「食卓のぞき見バラエティー」というコンセプトを踏襲しつつも、タイトル通り「大家族」に焦点を当てた取材VTRを中心に構成される番組となりました。

2016年3月15日の放送をもって、番組は終了。初代タイトル『発見!なるほどレストラン』時代からの通算では、合計38回の放送となりました。

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番組には日本サムスンがメイン協賛として参加しており、準レギュラーの山田菜々を起用した「Galaxy」スマートフォンのオリジナルインフォマーシャルが放送されていました。

レギュラー放送終了後

レギュラー放送の終了後も、不定期にスペシャル番組として放送されました。終了わずか3ヶ月後の2016年6月28日には火曜日の22時台で復活したのを皮切りに、同年12月29日、2017年7月4日には火曜日のゴールデン・プライム帯で特番が放送されました。さらに2019年2月17日には日曜日の午後帯で、2020年1月2日には木曜日の22時台で特番が放送されました。この2020年1月2日の放送が、事実上最後の不定期特番となりました。

出演者

MC

後藤輝基（フットボールアワー）
木村佳乃

レギュラー（常連客）

中山秀征
岩尾望（フットボールアワー）

ビデオレギュラー

平野レミ（2015年7月14日 - ）

スタッフ

番組制作には、多くのスタッフが関わりました。以下に主要なスタッフを記します（時期によって担当者が異なります）。

ナレーター: 武田広、服部潤、大塚芳忠、山田みほ、三石琴乃
構成: 伊藤正宏、矢野了平、大井洋一、吉田明美、小杉四駆郎、木村タカヒロ、田中淳也 ほか
技術: 深谷高史 (TP)、藤本伸一 (SW)、上田軌行 (CAM)、高橋正直 (VE)、松原瑞貴 (音声) ほか
美術: 内藤佳奈子 (美術)、別所晃吉 (デザイン)、林政之 (美術進行) ほか
編集: 澤田直樹、長谷川賢太 ほか
MA: 小嶋雄介 ほか
音響効果: 北澤寛之 ほか
リサーチ: フルタイム、スコープ、ジーワン ほか
制作協力: ZIPPY、ロジックエンターテインメント、D：COMPLEX、メディアプルポ、SION ほか
* 制作著作: カンテレ（関西テレビ放送）

特番では、レギュラー放送時とは一部異なるスタッフが参加しました。

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