発見!わくわくMY TOWN

『発見!わくわくMY TOWN』（はっけん わくわくマイタウン）は、東海テレビによって制作・放送されたユニークな旅形式のバラエティ番組です。

2007年4月21日から2010年9月25日まで、およそ3年半にわたって放送され、全163回を数えました。映像はハイビジョンで制作され、字幕放送も実施されていました。

この番組の大きな特徴は、出演者である俳優の石原良純氏が、「町の魅力を伝えるCMを企画・制作するプロデューサー」という設定で登場した点にあります。石原氏は歴代アシスタントと共に、愛知県、岐阜県、三重県の東海3県各地を精力的に訪れました。旅の目的は、それぞれの地域が持つ独自の文化、景観、人情、特産品など、隠れたアピールポイントや見どころを発掘すること。そして、そこで発見した町の魅力を、数分のコマーシャル映像としてまとめ上げ、番組の最後で披露するという流れで進行しました。

番組の中心となる出演者は、プロデューサー役の石原良純氏と、彼をサポートするアシスタントでした。石原氏は初回から最終回まで一貫して出演を続けましたが、アシスタントは番組の途中で交代しています。初代アシスタントを務めたのは夏川純氏で、番組開始から2008年3月29日放送分まで出演。その後、2008年4月12日放送分からは川村ゆきえ氏が2代目アシスタントとしてバトンを引き継ぎ、2010年3月27日まで登場しました。番組終盤の2010年4月3日放送分からは、篠山輝信氏が3代目アシスタントとして加わり、最終回まで石原氏と共に旅を続けました。ナレーションは、多数のテレビ番組で活躍する垂木勉氏が担当し、番組の雰囲気を盛り上げました。

ロケは基本的に石原氏とアシスタントの二人で行われるスタイルでしたが、特定の回ではゲストを招いて行うこともありました。ゲストとして登場する人物には傾向があり、多くの場合、その回で訪問する町にゆかりのある、特に地元出身の著名人が招かれました。例えば、岐阜県高山市の回には高山市出身の清水ミチコ氏が、愛知県岡崎市の回には旧額田郡額田町出身の平泉成氏が、岐阜県土岐市の回には土岐市出身の神奈月氏が、愛知県名古屋市東区白壁の回には名古屋市出身のいとうまい子氏が登場しました。また、地元出身者でなくとも、東海3県との繋がりや、東海テレビの他の番組への出演といった接点を持つ人物がゲストとして招かれることもありました。同時期に放送されていた東海テレビの別番組『スタイルプラス』の出演者である内藤剛志氏や、中日ドラゴンズファンとして知られ同局の『スーパーサタデー』にも出演、かつて石原良純氏とドラマ『西部警察 PART-III』での共演経験もある峰竜太氏、さらには舞台のために名古屋を訪れていた志村けん氏などがゲスト出演した例として挙げられます。

番組のスポンサーに関しては、名目上はJR東海の一社提供という形式が取られていました。これは、本番組が、同じく東海テレビ制作の紀行番組『おでかけ!パレット』からこの形式を引き継いだためです。しかし、実際には番組放送中にJR東海以外の企業のスポットCMが放送されたり、不定期に他のスポンサーが付いたりすることもあったようです。そのため、『おでかけ!パレット』やその前身番組が冠していた「JR東海プレゼンツ」という名称は、この番組名には付されていませんでした。

『発見!わくわくMY TOWN』は、単なる旅番組としてだけでなく、石原良純氏の軽妙なキャラクターと、町の魅力をCMという形に編集するというクリエイティブな要素が融合した、地域密着型の紀行バラエティとして、東海地方の視聴者に親しまれました。番組の公式サイトでは、過去に制作された町のCM動画が配信されるなど、放送後も地域情報の発信源として機能した時期がありました。

この番組は、東海3県の多様な地域資源に光を当て、それぞれの町の個性を映像として表現することで、視聴者に新たな発見と地域への関心を喚起する役割を果たしたと言えるでしょう。

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