白山芳太郎

白山芳太郎氏は、1950年2月28日生まれの日本の神道学者、歴史学者です。皇學館大学文学部神道学科および同大学院文学研究科の特別教授を務め、博士（文学）の学位を有しています。専門分野は神道史と日本中世史（特に思想史）であり、これらの分野において多大な貢献をしています。

略歴

1972年3月に皇學館大学文学部を卒業後、1974年3月には同大学大学院文学研究科修士課程を修了し、文学修士の学位を取得しました。その後、1977年3月には同大学大学院文学研究科博士課程を単位取得満期退学しています。同年4月には皇學館大学文学部の助手となり、1980年4月には専任講師、1985年4月には助教授、そして1995年4月には教授へと昇進しました。2000年3月には、「北畠親房の研究」により皇學館大學から博士（文学）の学位を授与されています。2020年4月には皇學館大学名誉教授となりました。

研究内容

白山氏の研究は、神道史、特に中世における神道思想の展開に焦点を当てています。また、日本中世史、特に思想史の分野においても重要な研究成果を上げています。彼の研究は、神道と歴史の両面から日本文化の根幹に迫るものであり、学術界に大きな影響を与えています。特に、南北朝時代の公卿である北畠親房に関する研究は、彼の代表的な業績として広く知られています。

主な著書

『職原鈔の基礎的研究』（1984年、新版1990年）
『北畠親房の研究』（1991年、増補版1998年）
『日本人のこころ－神道』（2008年）
『神道　日本人のこころのいとなみ』（2009年）
『神道説の発生と伊勢神道』（2010年）
『神道学原論』（2014年）
『神社の成立と展開』（2021年）

共編著

白山氏は、単著だけでなく、多くの共編著も発表しており、学術的な共同研究にも積極的に取り組んでいます。

『鎌倉幕府と蒙古襲来　海外視点・日本の歴史 第6巻』（1986年）
『神道大系 論説編18・19　北畠親房（上・下）』（1990-1992年）
『仏教と出会った日本』（1998年）
『王権と神祇』（2002年）
『日本神さま事典』（2005年、ワイド版2016年）
『宗教学文献事典』（2007年）

講演録冊子

白山氏は、数多くの講演会でも講師を務め、その内容は冊子としてまとめられています。これにより、氏の研究成果が広く一般にも公開されています。

『中世と神社 北畠親房と神社との関係を中心に』（1998年）
『賀茂社と貴船社』（2003年）
『中世の神宮式年遷宮』（2009年）

白山芳太郎氏は、神道史と日本中世史の分野において、その学術的貢献と教育活動を通して、日本の文化と歴史の理解に大きく貢献していると言えるでしょう。

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