白川公園 (名古屋市)

白川公園：都会のオアシス、芸術と科学の杜

白川公園は、愛知県名古屋市中区栄二丁目に位置する、緑豊かな都市公園です。伏見という名古屋随一のオフィス街に程近い場所にありながら、広々とした空間が広がっています。

公園の概要

公園内にはグラウンドがあり、地域のお祭りやデモ行進などのイベントの集合場所としても利用されています。また、名古屋市科学館や名古屋市美術館といった文化施設が併設されており、芸術や科学に触れることができるのも魅力です。

公園のすぐ南側には若宮大通（通称：100m道路）が走っており、その上を名古屋高速2号東山線の高架が通っています。高架下は駐車場やミニ都市型公園として整備されており、有効活用されています。

2013年（平成25年）度後半からは、「芸術と科学の杜」という愛称が付与され、科学館や美術館のウェブサイト、ガイドマップなどで使用されています。この愛称は、公園の持つ文化的な魅力を象徴しています。

空気の読める噴水

公園内にある噴水は、「空気の読める噴水」として親しまれており、ユニークな演出が訪れる人々を楽しませています。この噴水は、踊ってみた動画の背景としても利用されるなど、新たな魅力も発信しています。

歴史

白川公園の歴史は、1942年（昭和17年）に遡ります。当時は寺町であった白川町一帯に、紀元二千六百年記念事業の一環として計画されました。しかし、第二次世界大戦の影響を受け、計画は一時中断されます。

1945年（昭和20年）3月12日の名古屋大空襲では、白川町も全域が焦土と化しました。終戦後、この地は連合軍に接収され、「キャッスル・ハイツ（アメリカ村）」と呼ばれる在日米軍の家族住宅地となりました。米軍住宅地の北辺は、入江町通まで広がっていました。

1958年（昭和33年）に米軍から返還された後、都市公園としての整備が開始され、現在の姿へと生まれ変わりました。

1962年（昭和37年）には、市立名古屋科学館天文館・理工館が開館し、科学教育の拠点としての役割を担い始めます。1988年（昭和63年）には、名古屋市美術館が開館し、芸術文化の発信地としての地位を確立しました。

1989年（平成元年）には、市立名古屋科学館が名古屋市科学館に名称変更され、生命館が開館。科学に関する展示がさらに充実しました。

1991年（平成3年）には、中部日本放送（CBCテレビ）が開局40周年を記念して科学館横の噴水を改修し、名古屋市に寄贈。完成式典では、当時の名古屋市長やCBC社長も出席し、盛大に祝われました。噴水は公募により『虹の舞・白川』と命名されました。

1995年（平成7年）から2001年（平成13年）にかけては、「白川公園彫刻プロムナード」事業が実施され、公園内に彫刻作品が設置されました。

周辺情報

白川公園の周辺には、伏見ライフプラザや大須観音、テレビ愛知などがあります。また、伏見通（国道19号・国道22号）や若宮大通といった幹線道路も近くを通っています。

アクセス

名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線「伏見駅」下車、5番出口より徒歩約5分
名古屋市営地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車、2番出口から徒歩約7分
* 名古屋市営バス「白川公園」、名鉄バス（基幹バス）「白川公園前」バス停下車

まとめ

白川公園は、名古屋の中心部に位置しながらも、豊かな自然と文化施設が調和した魅力的な公園です。都会の喧騒を忘れ、心安らぐひとときを過ごせる場所として、多くの人々に親しまれています。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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