伏見通

伏見通について

伏見通は、愛知県名古屋市の熱田区から中区に至る南北の主要な通りです。この通りは、熱田神宮を起点とし、金山（副都心）、大須、伏見、丸の内（オフィス街）といった名古屋の主要なエリアを経由し、最終的に名古屋城へと続いています。名古屋市の都市計画において重要な役割を担い、地域経済と文化の発展を支える幹線道路としての機能を果たしています。

歴史と名称

伏見通の名称は、1984年（昭和59年）に名古屋市が市内の道路愛称を公募した際、以前から地域住民に親しまれていた通称がそのまま採用されたものです。この名称は、通りの歴史と地域社会との深い結びつきを示しています。

構造と特徴

伏見通は、熱田神宮南交差点から日銀前交差点までは国道19号と国道22号の重複区間であり、日銀前交差点から終点の三の丸1交差点までは国道22号となっています。起点である熱田神宮南交差点は、国道19号と国道22号の起点でもあります。

この通りは、幅広く10車線（片側5車線）で構成されていますが、日銀前交差点から若宮北交差点までの区間は自転車道の設置に伴い、6車線（片側3車線）となっています。また、道路の下には、熱田神宮から金山駅付近までは地下鉄名城線が、大須付近から終点までは地下鉄鶴舞線が走っており、公共交通機関との連携も密接です。

沿線の主要施設

伏見通沿いには、名古屋を代表する様々な施設が点在しています。

熱田区: 熱田神宮、熱田神宮公園、熱田球場、名古屋市立沢上中学校など、歴史と文化を感じさせる施設が多くあります。
中区: 本願寺名古屋別院（西別院）、名古屋スポーツセンター、大須観音、白川公園、名古屋市消防局中消防署、名古屋商工会議所、三井住友海上しらかわホール、御園座、名古屋観光ホテル、名古屋商科大学大学院、日本銀行名古屋支店、愛知県図書館、中日新聞社本社、名古屋能楽堂など、商業施設や文化施設が集中しています。

沿線の鉄道駅

伏見通沿いには、複数の鉄道駅があり、公共交通機関でのアクセスも便利です。

地下鉄名城線: 熱田神宮西駅、西高蔵駅、金山駅（JR東海道本線、中央本線、名鉄名古屋本線、地下鉄名港線も利用可能）
地下鉄鶴舞線: 大須観音駅、伏見駅（地下鉄東山線も利用可能）、丸の内駅（地下鉄桜通線も利用可能）

これらの駅は、伏見通を利用する人々の移動を円滑にし、沿線地域の発展を支えています。

交通量

2005年度の道路交通センサスによると、名古屋市中区松原三丁目における平日24時間交通量は63,522台と非常に多く、この通りが名古屋市の主要な幹線道路であることを示しています。

まとめ

伏見通は、名古屋市内の重要な動脈として、歴史と現代が交錯する魅力的な通りです。多様な施設や交通機関が集中し、地域社会と経済の発展に貢献しています。名古屋を訪れる際には、ぜひこの通りを歩いて、名古屋の魅力を感じてみてください。

関連項目

中部地方の道路一覧
金山 - 大須 - 伏見 - 丸の内

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