白恩培

白恩培（はく おんばい）

白恩培は、中華人民共和国の政治家であり、陝西省に生まれました。彼は西北工業大学で航海設備と自動制御に関する学問を学び、政治の道を歩んでいきました。彼は共産党に所属し、雲南省の政治シーンで重要な役割を果たしました。

早年の経歴

白恩培は1970年代に陝西省延安にある複数の工場で工場長を務め、1980年代には共産党の幹部として様々な役職を歴任しました。これにより、彼は中央委員会委員候補にも選ばれ、党の要職へと昇進していきました。1990年には、党内のモンゴル自治区委員会において常務委員および組織部長となり、副書記にも昇進しました。

1997年、彼は青海省に転任し、2001年10月まで青海省人民政府省長および党青海省委員会書記として活動しました。彼のリーダーシップの下で、青海省は様々な改革や政策の実施を進めました。2001年10月、彼は雲南省委員会の書記に就任し、2003年からは雲南省人民代表大会常務委員会の主任も兼任しました。

著名な役職と影響

白恩培は2011年8月に、その年齢制限により雲南省人民代表大会常務委員会主任を退任しましたが、同年8月28日には第11期全国人民代表大会環境・資源保護委員会の副主任委員に任命され、2013年から始まる第12期の全国人民代表大会でも同職を続けました。彼の指導のもとで、環境や資源保護に関する政策は進展しました。

汚職とその結末

しかし、彼のキャリアは2015年に大きな転機を迎えます。職務の権限を利用して、大規模な賄賂を受け取ったことが明らかになり、党中央紀律検査委員会の調査によって、彼は党から永久除名され、公職を解任されました。このような状況により、彼の長年の政治活動は不名誉な形で結末を迎えることとなりました。

その後、2016年に安陽市人民検察院によって、2000年から2013年にかけて受け取った2.46億元（当時の為替レートで約37億円）の賄賂に関して正式な訴追を受けました。2016年10月9日、河南省の安陽市中級人民法院によって、有罪判決を受け、執行猶予付きの死刑と終身刑が言い渡されました。彼は汚職の問題で中国社会に対する警告の象徴となり、政治的な信頼を失ったことは、今後の中国の政治システムにおける重要な教訓となるでしょう。

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