白河街道

白河街道：会津と白河を結ぶ歴史の道

白河街道は、かつての陸奥国において会津若松と白河を結んでいた主要な街道であり、会津若松と奥州街道を結ぶ役割を担っていました。また、会津東街道とも呼ばれていました。

概要

現代においては、福島県の会津地方と中通り地方南部を結ぶルートとして機能しており、その経路は現在の国道294号線におおむね相当します。江戸時代には、新潟方面から江戸へと向かう街道としても利用され、脇街道の一つとして位置づけられていました。道中には滝沢本陣が設けられ、越後街道などと共に、新発田藩や村上藩の参勤交代にも利用されました。

歴史

白河街道の歴史は古く、1545年に蘆名氏によって勢至堂峠を経由する街道が開かれたことに始まります。その後、加藤嘉明が従来の背炙山を経由するルートを改め、滝沢峠を経由する街道へと改修しました。豊臣秀吉が奥州仕置を行った際にはこの街道を利用し、蒲生氏郷もまた、この街道を通って会津入りしました。

宿場

白河街道には、以下の宿場が設けられていました。

1. 会津若松 (福島県会津若松市)
2. 金堀宿 (福島県会津若松市)
3. 赤井宿 (福島県会津若松市)
4. 原宿 (福島県会津若松市)
5. 赤津宿 (福島県郡山市)
6. 福良宿 (福島県郡山市)
7. 三代宿 (福島県郡山市)
8. 勢至堂宿 (福島県須賀川市)
9. 長沼宿 (福島県須賀川市)
10. 江花宿 (福島県須賀川市)
11. 牧の内宿 (福島県岩瀬郡天栄村)
12. 上小屋宿 (福島県白河市)
13. 飯土用宿 (福島県白河市)
14. 白河 (福島県白河市)

これらの宿場は、旅人や物資の輸送を支える重要な拠点となっていました。

その他の情報

沓掛峠付近までは、二本松街道の上街道と経路を共有していました。

主な峠

白河街道には、以下の峠が存在します。

滝沢峠
沓掛峠
黒森峠
勢至堂峠

これらの峠は、街道の難所であり、往来の安全を確保するための重要な地点でした。

関連項目

街道
越後街道

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