白石市民バス

白石市民バス「きゃっするくん」：地域を結ぶコミュニティバス

宮城県白石市で運行されている白石市民バスは、愛称「きゃっするくん」として親しまれるコミュニティバスです。市民の生活を支える重要な交通手段として、地域に密着した運行を行っています。

運行形態

白石市民バスは、自家用自動車（白ナンバー車）による有償運送という形態で運行されています。運転業務および車両管理業務は、ミヤコーバス白石営業所に委託されており、安全で安定した運行が維持されています。

運賃と運行日

運賃は1回乗車あたり200円ですが、70歳以上の方と高校生は100円で利用できます。中学生以下と障害者の方は無料で乗車できます。お得な11枚綴り1,000円の回数券も販売されています。

ただし、土曜・日曜・祝日と年末年始（12月29日～1月3日）は運休となりますのでご注意ください。

歴史

白石市民バスは、2005年（平成17年）4月1日に運行を開始しました。その後、2006年4月には時刻改正が行われ、薬師堂線が新設されたり、三本木線が牧場入口まで延長されたりしました。

2007年4月には、「薬師の湯ひまわりセンター」のオープンに伴い、薬師堂線が月曜～金曜の毎日運行となり、増便も行われました。2010年4月1日には運賃改定があり、一般利用が100円から200円に、70歳以上の利用が無料から100円となりました。同年10月1日には、ミヤコーバス七ヶ宿線の廃止に伴い、小原線の運行が開始されました。

2014年7月には、老朽化したバス1台が、東北ずん子と白石市のキャラクター「白石の妖精ぴち」が描かれたバスに交換され、話題となりました。2015年4月1日には、刈田病院シャトルバスの廃止に伴い、越河線、白角線、大張線が刈田病院に乗り入れるようになりました。2016年4月7日には、ゲームソフト「戦国BASARA4」のキャラクター、片倉小十郎が描かれたバス車両が白角線で運行を開始しました。

2018年10月1日から2019年3月31日まで、中心市街地循環便の試験運行が行われました。

路線（2022年4月1日現在）

越河線：（刈田病院 - ）白石駅 - 城下広場 - 田町 / 城南二丁目 - 南中学校前 - 越河駅 - （越河小学校←）越河清水
白角線：（刈田病院 - ）白石駅 - 城下広場 - 田町 / 城南二丁目 - 白石蔵王駅 - 坂端 - 柳沢公民館
大張線：（刈田病院 - ）白石駅 - 城下広場 - 田町 / 城南二丁目 - 白石蔵王駅 - 坂端 - 大張まちづくりセンター
福岡線：城下広場 - 白石駅 - 刈田病院 - 鎌先温泉 - 弥治郎こけし村（ - 萩平 - 三住研修センター - 巻平）
城下広場→白石駅→刈田病院→鎌先温泉→弥治郎こけし村→萩平→泉→キツネ村→川原子→弥治郎こけし村
弥治郎こけし村 - 巻平間は月曜・木曜の1往復のみ。川原子を循環する系統は火曜・金曜の2本のみ。
大網線：城下広場 - 白石駅 - 刈田病院 - 馬場先 - 大網（水曜のみ運行）
三本木線：城下広場→白石駅→馬場先→三本木→牧場入口→深谷小学校前→馬場先→白石駅→城下広場
白川線：刈田病院 - 白石駅 - 城下広場 - 家老沢 - 赤丸橋 - 五合田橋 - 団地入口 - 内親集会所（ - 赤丸集荷所）
内親集会所 - 赤丸集荷所間は金曜のみ運行。
小原線：城下広場 - 白石駅 - 滝下 - 小原温泉 - 江志前（ - 上戸沢）
江志前 - 上戸沢間は火曜・木曜のみ運行。
まちなか循環便（試験運行）：城下広場 - 白石駅 - 中央公民館前 - キューブ前 - 白石蔵王駅 - 城南二丁目 - 白石高校前 - 白石城 - 白石駅 - 城下広場

廃止路線

薬師堂線：城下広場 - 白石駅 - 薬師の湯（2018年4月 - 小原線に統合）

車両

各車両の車体には、白石城をデザインしたイラストが描かれています。運行開始時に新規導入した車両、市所有のバスを用途変更した車両、運行開始後にミヤコーバスより移籍した車両などがあり、車種は統一されていません。ごく稀にミヤコーバス白石営業所所属の路線車が使用されることもありました。


白石市民バス「きゃっするくん」は、地域住民の生活に欠かせない足として、これからも活躍していくことでしょう。

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