白老港

白老港について

白老港（しらおいこう）は、北海道白老郡白老町にある重要な港で、港湾法に基づいて地方港湾に指定されています。この港の管理を行っているのは白老町であり、苫小牧港と室蘭港の中間に位置する戦略的な立地にあります。地域の交通の要所となっており、道央自動車道を利用すれば新千歳空港までは約35分、札幌市へは60分ほどでアクセスすることができます。

港の歴史と発展

白老港は1982年（昭和57年）に新たに着工され、北海道内では最も新しい港であり、地方港湾での貨物取扱量は第1位となっています（使用されるフェリー貨物を除く）。港の発展は目覚ましく、2013年（平成25年）には-11mの岸壁を備える第3商港区が供用を開始しました。また、港の背後地には分譲用地も整備され、周辺には日本製紙の北海道工場や複数の工業団地（石山特別工業団地や石山工業団地）があります。

文化活動とイベント

白老港では地域活性化を目的とした様々なイベントも開催されています。その中でも『元気まちしらおい港まつり』や、いぶり中央漁業協同組合が主催する『朝市・夕市』などが特に人気です。これらのイベントは地域住民や観光客にとって楽しみなひと時を提供し、地域の特産品や交流の場となっています。

港の施設

白老港の主な港湾施設は以下の通りです。

• - 係留施設

- 漁港区
- 第1岸壁
- 第2岸壁
- 東埠頭
- 中央埠頭（第1～第4岸壁）
- 西埠頭（第1岸壁）

• - 保管施設

- 公共中央1号上屋

• - 港内施設

- インカルミンタル「眺望の広場」
- 緑地「汐音ひろば」

これらの施設は、港の利用価値を高め、地域産業の発展に寄与しています。

沿革

白老港の設立からの歩みは以下の通りです。

• - 1970年（昭和45年）: 北海道港湾懇談会において白老港委員会を設置。
• - 1982年（昭和57年）: 「白老港港湾計画基本構想」を策定し、認可が下りて着工される。
• - 1988年（昭和63年）: 白老港湾振興会が設立。
• - 1990年（平成02年）: 港の一部が供用開始され、開港記念式典が開催される。
• - 1995年（平成07年）: 第1商港区の一部が供用を開始。
• - 2013年（平成25年）: 第3商港区が供用され、さらなる発展を遂げる。
• - 2014年（平成26年）: アメリカ陸軍の貨物を搭載したコンテナ船が入港。

このように、白老港は長い歴史を持ちながらも現在進行形で発展を続けている地域の要所となっています。港の成長は、地元経済にとって重要な役割を果たしており、今後もさらなる発展が期待されます。

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