白良浜

白良浜（しららはま）について

白良浜は和歌山県西牟婁郡白浜町に位置し、鉛山湾沿いに広がる美しい砂浜です。石英から成る真っ白な砂浜が特徴で、温泉地としても知られています。また、ハワイのワイキキビーチと友好姉妹浜の関係を持っています。

歴史と生態

明治から大正時代には、白良浜の砂はガラスの原料として採掘されていましたが、その後の製造技術の変化や景観保護のため、採掘は行われなくなりました。現在、白良浜は近畿地方で人気の海水浴場であり、特に夏便りや京阪神方面から訪れる多くの海水浴客で賑わいます。海水浴のシーズンは5月3日の海開きから始まり、これは本州で最も早いものとされています。

夏場は60万人以上の訪問客が訪れる白良浜では、毎年恒例の白浜花火フェスティバルや白浜花火大会などの多彩なイベントが行われます。これらのイベントは約2,000発の花火が打ち上げられ、幻想的な夜空を演出します。また、12月31日から1月1日にはカウントダウン花火が行われるなど、一年を通して様々な催しが企画されています。

温泉と観光

白良浜近くには多くの温泉も存在しており、まぶ湯から引かれた源泉を利用した混浴露天風呂「しらすな」は、多くの観光客に人気です。冬季には足湯としても利用されており、温泉好きにはたまらないスポットとなっています。年間通して白良浜を訪れる観光客は100万人を超えており、地名もこの白良浜に由来しています。

環境保護と課題

近年、白良浜では砂の流出が問題視されています。浜の周辺での開発により、砂の供給が途絶え、昭和後期から砂浜が痩せ始めました。これに対抗するため、町は1982年から冬季の飛砂を防ぐための防風ネットを設置し、1989年からは人工的に砂を投入する養浜事業を行っています。オーストラリアの砂を利用して砂浜の質を回復してきましたが、砂の流出は完全には止んでおらず、引き続き対策が求められています。

交通とアクセス

白良浜へのアクセスは便利で、JRきのくに線の白浜駅から明光バスを利用することができます。バスで12分の距離に位置しており、浜の南端や白浜バスセンターで下車すれば、すぐに海を楽しむことができます。また、南紀白浜空港からもバスが運行しており、観光客にとってアクセスしやすいスポットとなっています。

周辺観光地

白良浜は観光名所も多くあります。近隣には南紀白浜温泉や熊野三所神社、海中展望塔、白浜温泉公園などがあり、観光と温泉を同時に楽しむことができます。さらに、京都大学白浜水族館や南方熊楠記念館なども徒歩圏内にあり、訪問者は多彩な体験ができます。その他にも、多くのイベントや祭りが開催されており、観光地としての魅力が際立つ場所です。

このように、白良浜は美しい自然と豊かな文化に囲まれた観光の名所として、一年を通じて多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索