白雪先生と子供たち

白雪先生と子供たち

『白雪先生と子供たち』は、1950年に大映が製作・配給した日本映画です。労働組合映画協議会との提携によって製作されました。

概要

この映画の原作は、日本教職員組合と労働組合映画協議会が募集した劇映画ストーリーの当選作品、中野区立第六中学校の森岡昇教諭による『太陽はこどもの上にも』です。森岡の「こども・遊び・映画--『太陽はこどもの上にも』について」は、1948年12月には『新しい教育と文化』（日本教職員組合編）に掲載されています。八住利雄が手掛けたシナリオは、『シナリオ』第6巻第1号（1949年10月10日）に掲載されました。原作は中学校を舞台としていますが、映画では小学校が舞台となっています。映画の結末は和解によるハッピーエンドですが、全体的には中小企業の工場経営者の親子が悪役として描かれ、貧しい親子が善良な人物として描かれている点が特徴です。

あらすじ

物語は、級長の良夫が、PTAの有力者であり染物工場を経営する原島の息子である敏彦に勉強を教えている場面から始まります。敏彦は、学校に通っていない常治と非行を重ねていました。ある日曜日、良夫は常治が学校の池の鯉を盗んでいるのを目撃します。この出来事をきっかけに、良夫の担任である雨宮加代子の計らいによって、常治は橋本のクラスに編入し、学校に通うことになります。雨宮先生は子供達に分け隔てなく接し、子供達も雨宮先生を慕い成長していく。

キャスト

雨宮加代子：原節子
妹千絵：関千恵子
服部良夫：茂崎幸雄
母はま：瀧花久子
原島敏彦：小濱崇
父政道：山口勇
木塚常治：大平正
橋本先生：宮崎準
校長先生：吉川公一郎

『白雪先生と子供たち』は、戦後の社会情勢や教育問題、子供たちの成長をテーマにした作品として、当時の観客に大きな感動を与えました。原節子演じる雨宮先生の温かい人柄や、子供たちの純粋な姿が、観る人の心を温かくする名作です。

外部リンク

白雪先生と子供たち - allcinema
* 白雪先生と子供たち - KINENOTE

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