白鬚神社 (墨田区)

白鬚神社（墨田区東向島）

白鬚神社は、東京都墨田区東向島に位置する神社で、地元では「向島白鬚神社」とも呼ばれ親しまれています。隅田川七福神の寿老神（寿老人）を祀る社としても知られています。

祭神

主祭神は猿田彦大神で、その他に以下の六柱の神々が祀られています。

天照大神
高皇産霊神
神皇産霊神
大宮能売神
登由宇気神
建御名方神

歴史

神社の創建は古く、951年（天暦5年）に元三大師良源が滋賀県にある白鬚神社から分霊を勧請し、この地に祀ったのが始まりと伝えられています。かつては蓮花寺を別当寺とし、「白鬚大明神」と呼ばれていました。1907年（明治40年）には、神社の南に位置していた諏訪神社を合祀し、祭神である建御名方神も合わせて祀られるようになりました。

社殿・境内

1990年（平成2年）に放火により社殿が全焼しましたが、1992年に再建されました。境内には、文化12年（1815年）銘の狛犬一対があり、これは墨田区の登録文化財となっています。また、境内には数多くの石碑が建立されており、歴史を感じさせる空間となっています。

主な石碑：

白鬚神社縁起碑（加藤千蔭筆）
佐羽淡斎墨多三絶の碑（大窪詩仏筆）
岩瀬忠震供養碑
鷲津毅堂の碑

所在地・交通

所在地：東京都墨田区東向島3-5-2
交通：東武伊勢崎線東向島駅下車、徒歩10分

氏子地域

白鬚神社は、旧寺島町の総鎮守とされていますが、実際には旧寺島町内には高木神社と長浦神社があり、それぞれの神社の氏子地域は含まれません。

氏子地域は以下の通りです。

墨田区東向島
墨田区墨田
墨田区堤通
墨田区京島
墨田区八広
墨田区押上

氏子組織として「図子」（ずし）と呼ばれる組織があり、現在は11の図子が存在しています。この図子は、必ずしも現在の町会と同一ではありません。

文化財

白鬚神社の石造狛犬一対：墨田区登録文化財（有形民俗文化財、1984年3月15日登録）

関連情報

白鬚神社 (曖昧さ回避)
白鬚橋
隅田川七福神
東向島駅

参考文献

「寺島村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ21葛飾郡ノ2、内務省地理局、1884年6月。
墨田区ホームページ. “登録文化財一覧”.
東京都神社庁. “白鬚神社”.

外部リンク

* 白鬚神社

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