白鹿記念酒造博物館

白鹿記念酒造博物館（はくしかきねんしゅぞうはくぶつかん）

白鹿記念酒造博物館は、兵庫県西宮市に位置する、日本酒をテーマにした登録博物館です。運営は公益財団法人白鹿記念酒造博物館によって行われており、通称「酒ミュージアム」として親しまれています。この博物館は、日本博物館協会の会員館でもあり、博物館法に基づき兵庫県教育委員会によって登録されています。

概要

この博物館は、日本の酒造りの歴史や文化を次代に伝える目的で、1982年に設立されました。設立時には、328年の歴史を持つ清酒「白鹿」を製造している辰馬本家酒造の長大な酒蔵が利用されていましたが、1995年の阪神・淡路大震災によって全壊しました。その後、同じ規模の記念館が新たに建てられ、今の「酒蔵館」は明治2年に建設された酒蔵を利用しています。

「記念館」内では、日本酒に関する美術品や文献が常設展示されており、春や秋には特別な企画展も行われます。また、併設されている「笹部さくら資料室」では、桜の研究に多くの時間を捧げた笹部新太郎氏が集めた桜に関する資料が展示されています。

「酒蔵館」では、酒造りに必要な道具や資料を展示し、当時の釜場や槽場の遺構を見学することができます。これにより、酒造りの歴史や技術、そしてその文化を深く理解することができるのです。博物館設立当初、辰馬本家の当主だった辰馬章夫氏は、吉田五十八芸術振興財団から「特別賞」を受賞しました。また、この博物館は清酒、地域文化、観光の結びつきを強化し、文化産業の活性化にも寄与したとして、兵庫県第1回「みどりの建築賞」を含む4つの賞を受賞しています。

利用情報

白鹿記念酒造博物館は、以下の利用情報を提供しています。開館時間は10時から17時までで、入館は16時30分まで可能です。休館日は火曜日で、祝日の場合は翌日、連休の場合は連休明けの日が休館となります。また、夏期や年末年始も休館となるため、訪れる際には事前に確認が必要です。所在地は、兵庫県西宮市鞍掛町8-21で、最寄りの交通手段は阪神西宮駅から徒歩15分となっています。

周辺情報

博物館周辺には、辰馬喜十郎住宅や白鷹禄水苑、さらにはアンリ・シャルパンティエハーバースタジオ43といった観光スポットがあります。西宮神社やさまざまなギャラリーも周囲に点在しており、文化的な散策にも適しています。

公式ウェブサイトやウィキメディア・コモンズには、博物館に関する情報が載っていますので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。日本酒の歴史と文化に触れられる貴重な機会を提供するこの博物館は、地域の魅力を再認識できる場所でもあります。

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