的場寛一

的場 寛一 - プロ野球選手の軌跡

概要

的場寛一（まとば かんいち）は、1977年6月17日に兵庫県尼崎市で生まれた元プロ野球選手であり、内野手としてのキャリアを築いた選手です。右投右打の的場は、大学時代や阪神タイガースで活動する中で、厳しいトレーニングと数々の試練を経て成長していきました。

経歴

プロ入り前

的場は尼崎市立八幡幼稚園を卒業後、尼崎市立杭瀬小学校、若草中学校に進学。小中学時代には祖父が設立したチームでボーイズリーグに所属し、野球の基礎を学びました。高校は愛知県の弥富高等学校に進学し、1年生からレギュラーとして活躍。特に秋季東海大会で8強に進むなど、実力を示しました。

卒業後、的場は美容師を志望しましたが、金城孝夫監督の反対を受けて大学進学を決意。九州共立大学に進み、野球部では遊撃手として活躍しました。特筆すべきは、1998年の春リーグ戦で首位打者に輝き、日本代表にも選出されたことです。1999年にはプロアマ交流の中日ドラゴンズの春季キャンプに参加し、その腕前をアピールしました。

プロ時代

2000年、阪神タイガースに入団。彼のプロ入り初年は、怪我に悩まされることとなります。キャンプでの脇腹の肉離れ、シーズン中の内蔵の痛み、そして故障が続いた結果、2003年以降は外野手に転向することを余儀なくされました。しかし、的場は持ち前の堅実な守備と打撃を続け、期待も募りましたが、2005年に肩を脱臼し、戦力外通告を受けることに。

社会人時代

2006年にトヨタ自動車に入社後、硬式野球部に所属。数々の大会で成果を上げ、特に2007年と2008年には優勝を果たしました。2009年の都市対抗野球大会では準優勝を飾り、その活躍ぶりで大会優秀選手にも選ばれました。2010年、社会人野球日本選手権大会では圧倒的な成績を収めたものの、翌年には日本代表に選ばれるまでに至りました。

2012年、彼は現役を引退。引退後はトヨタ自動車の人事部に異動し、約2年間勤めましたが、2014年にはスポーツメーカー・ドームに転職。そこでは野球教室の運営や営業活動に活躍しました。2021年にはDNSブランドの個人代理店を設立し、エステサロン事業など多岐にわたって事業を展開しています。

現在の活動

現在、的場はアマチュア野球を指導し、北海道フロンティアリーグのチームでコーチとして関わるなど、後進の指導にも尽力しています。また、ラジオ番組などにも出演し、メディア活動も行っています。

記録

• - 初出場: 2000年4月11日 対読売ジャイアンツ
• - 初安打: 2000年5月24日 対中日ドラゴンズ
• - 初打点: 2001年5月15日 対読売ジャイアンツ

的場寛一の野球人としての旅は、数々の挫折を乗り越え、後進の指導者としての役割へと移行していきました。彼の経験は、これからの選手たちにとって貴重な指針となることでしょう。

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