皆川弘至

皆川弘至

皆川弘至（みながわ ひろし、1942年 - ）は、日本の音楽界を牽引してきた人物であり、現在、上野学園大学の学長を務めています。また、尚美学園大学の名誉教授でもあります。

人物

日本大学芸術学部を卒業後、大手出版社で編集長、編集部長、制作担当常務などを歴任。その後、レコード会社の社長も務めました。音楽ジャーナリストとしての活動を経て、日本を代表する音楽プロデューサーとして国内外で活躍しています。

クラシック音楽における貢献

クラシック音楽の分野では、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、バイロイト祝祭管弦楽団、モーツァルテウム管弦楽団といった世界的なオーケストラから、NHK交響楽団、読売日本交響楽団などの国内オーケストラまで、数多くの楽団と共演しています。また、シェリング、デムス、プレヴィン、マズア、ハーガーといった著名な演奏家から、朝比奈隆、山田一雄、岩城宏之、園田高弘、東敦子、原田茂生など、国内外の演奏家と400曲以上の作品を手がけています。

多岐にわたる企画プロデュース

クラシック音楽以外にも、ポップス、童謡、抒情歌、文学作品の朗読、ドラマの録音、楽譜出版、音楽映画の演出、オペラの演出など、ジャンルにとらわれない幅広い企画プロデュースを行っています。現在も音楽番組の監修、音楽祭の企画、CD制作、雑誌への執筆など、多岐にわたる活動を続けています。

所属学会

東京音楽ペンクラブ、ミュージック・ペンクラブ、日本マス・コミュニケーション学会、国際物語学会、国際シュトラウス学会、文化経済学会などの会員です。

主な著書

『音楽録音芸術概論』音楽之友社、1998年 ISBN 978-4276241701
『音楽企画論 <アート・マネージメント実践手法> 』レッスンの友社、2005年 ISBN 978-4947740090
『わが音楽巡礼』一藝社、2005年 ISBN 978-4901253659
『音楽企画制作論Ⅰ』東亜音楽社、1998年 ISBN 4-8110-0203-2
『音楽企画制作論Ⅱ』東亜音楽社、1999年 ISBN 4-8110-0204-0
『音楽ジャーナリズム論』（株)みずほ社、1995年

論文

「クラシック音楽文化受容の変遷--外来演奏家によるコンサート史への一考察」『尚美学園大学芸術情報学部紀要』（尚美学園大学芸術情報学部、2004年9月）
「アート(ミュージック)・マネージメントの未来--コンサート運営史から浮上する問題点と今後の展望」『尚美学園大学芸術情報学部紀要』（尚美学園大学芸術情報学部、2004年12月）
* 「Protecting deities of Tradition」Bundestheaterverband　Wien，Austria　1980年5月）

皆川弘至は、音楽界における多大な貢献を通じて、日本の音楽文化の発展に大きく寄与していると言えるでしょう。

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