皇居勤労奉仕

皇居勤労奉仕は、皇居における清掃や除草などを目的としたボランティア活動です。この活動は、満15歳から75歳までの健康な方々が、15名以上40名以内の団体を組織して参加します。

活動概要

活動期間は、祝日を含まない連続する平日4日間（月曜から木曜、または火曜から金曜）です。午前8時45分から午後3時30分まで、宮内庁職員の指示に従って作業を行います。作業時間には昼食や休憩時間も含まれます。ただし、夏季の7月、8月、年末年始（12月16日から翌年1月15日まで）は、学生団体を除き受け入れを行っていません。また、参加にあたっては、交通費、宿泊費、昼食代など、すべての費用が自己負担となります。

活動の歴史

皇居勤労奉仕の起源は、1945年（昭和20年）12月に遡ります。東京大空襲で焼失した明治宮殿の跡片付けをしたいという宮城県の青年団60名が、宮内省に申し出たことが始まりです。彼らが3日間焼け跡の整理を行った際、昭和天皇が直接労をねぎらったことが新聞で報道され、全国から多くの作業希望者が集まりました。それ以降、各団体が勤労奉仕団として、現在に至るまで皇居の清掃活動を継続しています。

活動内容と特典

活動参加者には、天皇からの賜物として和菓子や皇室パンフレットが配布されます。また、皇居内売店では、菊の御紋が入ったネクタイやお菓子などの限定グッズを購入することも可能です。さらに、清掃作業の合間には、宮内庁職員の案内による皇居内の見学が実施されることもあります。場合によっては、天皇から直接労いの言葉をいただく「御会釈」が行われることもありますが、天皇の公務や健康状態によっては実施されないこともあります。

その他

2005年（平成17年）まで、勤労奉仕団には恩賜のたばこが支給されていましたが、喫煙環境の変化に伴い、2005年（平成17年）からは和菓子などに変更されました。

関連情報

皇居
松風塾高等学校 - 学校教育の一環として皇居勤労奉仕を実施しています。

外部リンク
* 皇居勤労奉仕のご案内 - 宮内庁

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