益田昭雄

益田昭雄のプロ野球人生

益田昭雄（ますだ あきお）は1938年1月15日に山口県で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。彼はそのキャリアを通じて数々の栄光をはぐくみましたが、1970年に発覚した黒い霧事件により球界から永久追放処分を受けました。

初期のキャリア

益田は山口県立久賀高等学校を卒業した後、社会人野球の山陽特殊製鋼に進みます。1962年には第33回都市対抗野球大会に出場し、強力なピッチングで話題を集めました。特に、日本鉱業日立との試合では相手の石戸四六投手と投げ合い、見事な完封勝利を収めましたが、チームは東洋レーヨンに敗れてしまいました。

読売ジャイアンツ入団

その後、益田は読売ジャイアンツに入団し、1963年に2勝を挙げてプロ初勝利を手にします。続く1965年と1966年も一定の成績を収め、1966年の日本シリーズでは人々の記憶に残る活躍を見せました。特に、シリーズ第6戦では完封勝利を収め、チームを日本一に導く立役者となりました。彼が最後のバッターとして対戦したのは野村克也選手で、これをレフトフライに打ち取ったことで、胴上げ投手としての栄誉を手に入れました。

西鉄ライオンズへの移籍

益田は1968年に西鉄ライオンズに移籍し、先発としての役割を全うします。シーズン開幕直後から活躍を見せ、7勝を挙げ、6月16日には公式戦で自身初の完封勝利を達成しました。続く1969年には自己最多の8勝を記録し、スクリューボールを武器に多彩な変化球を駆使して打者を翻弄しました。

黒い霧事件とその後

しかし、1970年に発覚した黒い霧事件により、益田の名声は一転しました。この事件への関与が表沙汰になり、彼はその結果として永久追放処分を受けることになりました。プロ野球界から姿を消した後、益田は福岡県内でタクシー運転手として新たな道を歩み始めました。

記録と成績

益田のキャリアは記録に彩られており、初登板は1962年の対広島カープ戦、初勝利と初先発勝利は1963年4月21日の大洋ホエールズ戦です。また、彼の初完投勝利と初完封は1968年6月16日の南海ホークス戦で達成されました。

背番号

彼が着用した背番号は、1962年が63、1963年から1967年が17、1968年から1970年が15でした。

益田昭雄のキャリアは華やかな成績を残しながらも、黒い霧事件により暗転しました。その後も彼の存在はプロ野球界における警鐘として語り継がれています。

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