盛岡さんさ踊り

盛岡さんさ踊りとは

盛岡さんさ踊りは、岩手県盛岡市で毎年8月1日から4日にかけて開催される夏祭りです。東北地方の夏祭りの先陣を切って開催されるこの祭りは、その華やかさと迫力で多くの人々を魅了しています。

歴史

盛岡さんさ踊りのルーツは、藩政時代から盛岡市近郊各地で行われていた様々な「さんさ踊り」にあります。これらの踊りを統合し、観光イベントとして1978年（昭和53年）に始まったのが現在の盛岡さんさ踊りです。以前は「盛岡川まつり」の中で行われていたさんさ踊りパレードが、1978年に盛岡市役所前の中央通りを会場とした現在の形に発展しました。

開始当初は、東北の他の祭りほどの知名度はありませんでしたが、地元関係者のPR活動により、現在では「東北五大夏祭り」の一つとして定着しつつあります。また、2007年（平成19年）には、NHK朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』の舞台にもなり、全国的な注目を集めました。

見どころ

盛岡さんさ踊りの最大の見どころは、なんといっても盛岡市中心部の中央通りを舞台に行われるパレードです。踊り手たちは、「サッコラチョイワヤッセ」という独特のかけ声とともに、優雅に踊り、太鼓を打ち鳴らします。企業や学校、有志などがチームを組み、太鼓、笛、踊りの3つのパートで構成された団体が参加します。特に、太鼓の数は1万個を超え、「日本一の太鼓パレード」とも称されています。また、パレードには仮装集団や花車も登場し、祭りをさらに盛り上げます。

パレードの最後には、誰でも参加できる輪踊りが行われ、祭りのフィナーレを飾ります。

開催期間と関連イベント

盛岡さんさ踊りは、当初は8月2日から4日の3日間開催でしたが、近年は参加団体の増加に伴い、8月1日から4日の4日間開催となっています。最終日には、参加団体が一斉に踊る「大輪踊り」が行われます。

祭りの前日には、盛岡駅前で前夜祭が開催され、子供たちや学生によるさんさ踊りが披露されます。その他にも、「よさこいさんさ」や、三ツ石神社への奉納演舞、伝統さんさ踊り競演会など、様々な関連イベントが開催されます。

ギネス世界記録

2007年には、「世界一の和太鼓の祭典」としてギネス世界記録に認定されました。一時記録は塗り替えられましたが、2014年に再び記録を更新し、ギネス世界記録に再認定されました。この記録は、参加者たちが一斉に太鼓を演奏する迫力満点の光景が特徴です。

著名人の参加

過去には、NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』の出演者や、大相撲力士など、多くの著名人が祭りに参加しています。これらの著名人の参加は、祭りの注目度を高める大きな要因となっています。

まとめ

盛岡さんさ踊りは、伝統と革新が融合した、見どころ満載の祭りです。勇壮な太鼓の音、華麗な踊り、そして参加者たちの熱気が一体となって、観客を魅了します。東北の夏を彩るこの祭りに、ぜひ一度足を運んでみてください。

関連情報

開催期間: 毎年8月1日～4日
場所: 岩手県盛岡市中央通り
特徴: 太鼓パレード、輪踊り、伝統さんさ踊り
その他: 前夜祭、関連イベント多数
ギネス記録: 和太鼓演奏の最多人数
備考 2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止

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