盛岡市立中津川小学校

盛岡市立中津川小学校の概要

盛岡市立中津川小学校は、岩手県盛岡市新庄に位置していた公立の小学校です。1957年に開校し、1973年に閉校までの期間、地域と深い関わりを持ちながら多くの児童を育んできました。児童たちの多くは、近隣の林業に従事している家族に育てられ、地域経済に貢献していました。

開校と校歌の制定

開校から3年後の1960年には校歌が制定され、作詞は中村孝一氏、作曲は飯岡和夫氏によるものでした。歌詞は中津川地区の自然や風土を歌い上げており、特に山と川の風景が印象的です。校歌は地区の行事などでも歌われ、地域の人々に愛されていました。

学校の沿革

盛岡市立中津川小学校は、1957年4月1日に設立されました。開校直後の1962年度には児童数が49人となり、最高の人数を記録しましたが、その後は徐々に減少。1971年度にはついに20人を割り、1972年度末には14人まで減少しました。このため、1973年に閉校が決定されました。

閉校式は1973年3月25日に行われ、数十年にわたる学校の歴史に幕を閉じました。その後、校舎は中津川地区振興センターに転用され、地域の活動拠点として利用されるようになりました。しかし、2019年4月にはこの振興センターも廃止され、2020年には施設全体が解体され、今ではその面影はありません。

学童数の推移

この学校の児童数は開校から閉校まで、5月1日時点でのデータに基づくと、次のように変遷しました。開校年の1957年度は37人、1962年度にピークの49人を記録した後、1963年度からは減少に転じました。1971年度には20人を割り、1972年度にはわずか14人となっていました。このような児童数の減少が閉校の主要因となったのです。

アクセス方法

中津川小学校は、2015年まで利用可能だったJR山田線の浅岸駅を利用することでアクセスが可能でした。自動車利用の場合、宮古市区界の道の駅から国道106号や市道を経由して約46分、また盛岡市内の県道204号からもアクセスが可能で、約48分とのことです。地域の交通の便も非常に良い位置にあったと言えます。

まとめ

盛岡市立中津川小学校は地域の教育の中心として重要な役割を果たしてきました。校歌を通じて地域の自然と文化を歌い継ぎ、地域の人々とともに歩んできた歴史は、今もなお多くの人々の心に残っています。学校が閉校した後は、振興センターとして再生されたものの、最終的には解体されてしまいましたが、かつての小学校の存在とその思い出は、地域の人々の記憶の中で生き続けていることでしょう。

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