盛岡西バイパス

盛岡西バイパスについて

盛岡西バイパスは、岩手県盛岡市を通る国道46号のバイパス道路であり、地域の交通改善や都市開発の促進に寄与しています。この道は、国道4号や国道46号にかかる交通混雑を軽減し、救急医療のアクセス向上も図っています。

歴史的背景

盛岡西バイパスの建設は1984年度にスタートし、数回にわたり工事が進められてきました。1987年12月に終点側から工事が始まり、1992年12月には中太田官台から上厨川字前潟の間が最初に開通しました。その後も様々な区間が順次開通し、2013年12月には全線が開通しました。

開通以降、このバイパスは盛岡駅と市街地を結ぶ重要な交通路となり、特に2004年3月25日に盛岡南地区公園付近から本宮交差点まで開通したことで、国道4号と直接連結され、渋滞を著しく緩和しました。これにより、地域の発展にも大きな影響を与えました。

整備の効果

開通による効果は数多くあり、特に盛岡市東仙北の南大橋南交差点から盛岡ICまでの所要時間は約21分短縮されました。また、国道4号および46号の死傷事故件数も2003年前後に比べて20%減少しています。これは、開通によって交通量が分散され、急な交通渋滞や事故が減ったためと考えられます。

全線開通後は、周囲の国道4号の交通量が減少し、特に川久保交差点での渋滞が緩和され、盛岡市南部から市中心部へのアクセスも改善されました。

道路の概要

盛岡西バイパスは、起点が盛岡市永井第一地割字高屋にあり、終点は盛岡市上厨川字前潟です。全長は7.8kmで、道路規格は第3種第1級、設計速度は80km/hです。また、道路幅員は25mから50mの範囲で、車線は暫定的に2車線から4車線までの構造になっています。

交差する道路

盛岡西バイパスは、県道16号や県道13号、県道293号など、複数の県道と交差しています。これにより、様々な地域との交通連携を強化しています。

渋滞と事故対策

盛岡西バイパスの延伸に伴い、交通量の増加が見られ、特に渋滞や事故が一部の交差点で発生しています。西バイパス北口交差点は、周辺に商業施設も多く、土日・祝日に特に混雑することがあります。これを受けて、右折車線の増設や信号機の改良が行われ、渋滞緩和が図られています。

今後の見通し

2025年度までに、暫定的に2車線の区間が4車線化される計画もあり、さらなる交通の効率化が期待されています。また、西バイパス南口交差点から南進し、矢巾町藤沢までの「国道4号盛岡南道路」の整備も計画されていますが、開通の時期はまだ未定です。

管理者

この道路は国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所によって管理されています。

盛岡西バイパスは、地元経済や交通の利便性を高める重要なインフラであり、今後も地域の発展に寄与することが期待されています。

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