国道46号

国道46号：岩手県盛岡市から秋田県秋田市を結ぶ重要な路線

国道46号は、岩手県盛岡市と秋田県秋田市を結ぶ一般[[国道]]です。全長101.8kmにおよぶこの路線は、奥羽山脈を横断する重要な交通路として、古くから利用されてきました。岩手県と秋田県両県の県庁所在地を結ぶだけでなく、沿線には多くの市町村や観光地があり、地域経済の活性化にも大きく貢献しています。

歴史と変遷

国道46号の歴史は古く、1953年には二級[[国道]]105号として指定されました。その後、1963年には一級[[国道]]46号に昇格し、起点と終点が入れ替わって現在のルートが定まりました。同年7月には、難所として知られていた仙岩峠を含む区間が開通し、全線が繋がりました。

その後も、交通量の増加や道路整備技術の進歩に伴い、幾度となく改良工事が行われてきました。1976年には県境区間を再改修した仙岩道路が開通、1998年には田沢湖町中心市街地を迂回する生保内バイパスが開通するなど、安全で快適な走行環境の整備が着々と進められています。さらに、2002年には雫石町内の落石危険箇所を回避する橋場バイパス、2013年には地域高規格道路角館バイパスが全線開通しました。2017年には盛岡西バイパスの開通に伴い、起点も変更されています。

複雑な地形と交通事情

国道46号は奥羽山脈という険しい地形を通過するため、急勾配や急カーブが多く、冬期は積雪や凍結による危険性が高い区間もあります。特に、県境付近の仙岩トンネル周辺は、これらの危険性が顕著です。大型トラックやトレーラーの通行も多く、昼夜を問わず交通量が多い路線です。

これらの課題に対処するため、バイパス整備に加え、仙岩トンネルの維持管理にも力を入れています。2012年には笹子トンネル事故を教訓に、仙岩トンネルの緊急点検が行われ、天井板の補修や交換などが行われました。

バイパスと重複区間

交通渋滞の緩和や安全性の向上を目的として、国道46号にはいくつかのバイパスが整備されています。代表的なものとして、盛岡西バイパス、大釜バイパス、雫石バイパス、橋場バイパス、仙岩道路、生保内バイパス、そして角館バイパスなどがあります。角館バイパスは、地域高規格道路盛岡秋田道路の一部を構成しており、自動車専用道路として整備されています。

また、国道46号は、国道341号および国道13号と重複区間を持ちます。

道路施設と周辺環境

国道46号沿線には、いくつかのトンネル、道の駅、そして路側放送区間が存在します。トンネルは、仙岩トンネルをはじめ、大平トンネル、生保内トンネルなど、奥羽山脈の険しい地形の通過を可能にする重要な施設です。道の駅は、雫石あねっこ（岩手県）、協和（秋田県）、仙岩情報ステーション（秋田県）などがあり、ドライバーの休憩や地域情報の提供などに役立っています。

かつては路側放送によって道路情報が提供されていましたが、2023年10月現在では廃止されています。

まとめ

国道46号は、岩手県と秋田県を結ぶ重要な交通路であるとともに、沿線の地域社会の発展に貢献する重要なインフラです。険しい地形や気象条件といった課題を克服しながら、安全で快適な道路環境の維持・向上に努めることが、今後も求められていくでしょう。

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