目が明く藍色

サカナクション「目が明く藍色」

「目が明く藍色」（めがあくあいいろ）は、日本のロックバンド、サカナクションの楽曲です。2010年3月17日にリリースされた4thアルバム『kikUUiki』のリード曲として収録されています。2018年発売のベストアルバム『魚図鑑』にも収録されており、バンドの代表曲の一つとして知られています。

概要

この楽曲は、アルバム発売に先駆けて、2010年3月10日に着うたフルが先行配信されました。2017年には、会員サービス「SAKANAQUARIUM(A)」登録者向けの投票企画で1位を獲得。同年5月9日に新木場スタジオコーストで開催されたデビュー10周年記念イベント「2007.05.09 - 2017.05.09」では、本編の最後に演奏され、ファンを魅了しました。

制作の背景

タイトル「目が明く藍色」は、ボーカルの山口一郎さんが10代の頃に見た夢に由来します。夢の中で見知らぬ女性が現れ、「目が明く藍色、目が明く藍色」と繰り返す言葉が、山口さんの心に深く刻まれたそうです。

この楽曲は、約9年間の構想を経て完成しました。札幌市を拠点に活動していたアマチュア時代に制作された楽曲をブラッシュアップし、再構成したものです。楽曲中盤の印象的なコーラスパートは、制作当初から存在していた要素です。

制作は難航し、『kikUUiki』の完成がリリース1ヶ月前までずれ込むほどでした。当初、リミックスは3rdアルバム『シンシロ』の収録曲「ネイティブダンサー」に続いて、レイ・ハラカミに依頼する予定でしたが、スケジュールの都合で断られてしまいます。その後もオファーを検討していましたが、ハラカミ自身が亡くなってしまい、実現しませんでした。

ミュージック・ビデオは、6000枚を超えるスチール写真とムービー映像を組み合わせて制作されました。クリエイティブ・ディレクター、スタイリングは北澤“momo”寿志（KiKi inc.）、監督は島田大介が務め、楽曲の世界観を映像で表現しています。

楽曲について

タイトル: 目が明く藍色
収録アルバム: kikUUiki
リリース日: 2010年3月17日
作詞・作曲: 山口一郎
編曲: サカナクション、冨田謙
時間: 6:55

山口さんは歌詞について、「この曲にはひとつのテーマがあって、それに気付いて聴くのと気付かないで聴くのでは全然、捉え方が違う。隠し絵じゃないけど、いろんなギミックが含まれているんです」と語っており、楽曲に込められた深いメッセージ性を示唆しています。

「目が明く藍色」は、サカナクションの音楽性を象徴する楽曲の一つであり、ライブパフォーマンスでも重要な位置を占めています。独特な世界観とメッセージ性で、多くのファンを魅了し続けています。

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