レイ・ハラカミ

レイ・ハラカミ（本名：原神 玲）は、1970年12月10日に広島県広島市で生まれ、2011年7月27日に40歳の若さでこの世を去った日本のミュージシャンです。京都芸術短期大学を卒業後、テクノやエレクトロニカを中心とした音楽制作活動を行いました。

サウンドの特徴

ハラカミの音楽は、若干高音の抜けが悪く、独特の透明感や浮遊感、そして不規則性を持つサウンドが特徴です。その叙情的なメロディは、聴く人の心に深く響きます。彼は、1996年に発売されたローランドの旧式MIDI音源「SC-88Pro」をほぼ全てのパートで使用しており、そのサンプリング音を逆再生するなどのユニークな手法で、他に類を見ない音世界を構築しました。SC-88Proの32kHzサンプリングPCM音源が、独特の音の「こもり」を生み出しているとも言われています。

また、細野晴臣とのラジオ対談では、シーケンサーとしてOpcodeの「EZ Vision」を使用していると語っています。当時すでにサポートが終了していたため、Mac OS 9上で稼働させていたとのことです。

音楽活動

1996年、KEN ISHIIの変名プロジェクトであるFlareのリミックスでデビューしました。その後、日本科学未来館プラネタリウムの上映番組の楽曲（「暗やみの色」）や、CM音楽、映画『天然コケッコー』のサウンドトラックを手掛けるなど、幅広い分野で活躍しました。UA、くるり、GREAT3、イルリメなど、数多くのアーティストのプロデュースやリミックスも担当しました。

矢野顕子はその音楽の特異性を認め、ハラカミの音楽を独断で「世界遺産」に認定しています（もちろん、ユネスコの世界遺産とは無関係です）。2007年には、矢野顕子とのユニット「yanokami」としてもデビューを果たしました。

突然の逝去

2011年7月27日、脳出血のため急逝しました。その突然の訃報は、多くの音楽ファンに深い悲しみをもたらしました。

主な出演イベント

ハラカミは数多くの音楽イベントに出演しています。以下はその一部です。

2001年07月28日 - FUJI ROCK FESTIVAL '01
2002年08月16日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2002 in EZO
2002年12月03日・12日 - 百鬼夜行 2002
2003年12月02日 - 百鬼夜行 2003
2004年08月04日 - ザ・シンフォニーホール サウンド・ルネッサンス 2004 矢野顕子
2004年08月07日 - 矢野顕子リサイタル in 鎌倉
2004年12月11日・12日・17日 - さとがえるコンサート 2004
2005年08月20日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO
2005年10月01日 - 朝霧JAM 2005
2006年08月19日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO
2008年08月16日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
2008年09月06日 - 京都音楽博覧会2008
2009年11月21日 - electroglide 2009
2010年12月31日 - ELECTRONIC TRIBE YEBISU NEW YEAR'S PARTY

関連アーティストとリンク

ハラカミの音楽活動は、多くのアーティストに影響を与え、彼らとの交流も盛んでした。

suzukiski
タンツムジーク
AUTORA
RUBYORLA
大友良英
U-zhaan
サカナクション
ナンバーガール
Electrical LOVERS
須永辰緒
Saitone
三宅裕司のえびぞり巨匠天国

外部リンク

以下に、ハラカミに関する情報を提供しているウェブサイトやアーカイブへのリンクを掲載します。

rei-harakami.com - ウェイバックマシン
レーハラカミの『ふれあい押し問答』〜こたえはなーい〜（公式ブログ）
MUSICMINE
yanokami公式サイト
myspace.com（rei harakami）
myspace.com（yanokami）

レイ・ハラカミは、その短い生涯の中で、独自の音楽世界を創造し、多くの人々に感動を与えました。彼の音楽は、これからも多くの人々に聴き継がれていくことでしょう。

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