相馬盛胤 (十三代当主)

相馬盛胤（そうま もりたね）

相馬盛胤は、戦国時代に活躍した武将であり、陸奥国（現在の福島県の一部）を治めた相馬氏の13代当主です。相馬氏は代々、この地を治めており、盛胤もその流れを受け継ぎました。彼の居城は、陸奥国行方郡にあった小高城です。

生い立ちと家督相続

文明8年（1476年）、相馬氏12代当主・相馬高胤の子として誕生しました。幼名は定胤と称しました。延徳4年（1492年）6月11日、父である高胤が標葉隆成との戦いで戦死するという悲劇に見舞われます。この時、盛胤は家督を相続し、当主として相馬氏を率いることとなりました。

標葉氏との戦い

父の仇を討つため、盛胤は直ちに軍を立て直し、標葉氏との戦いを再開しました。同年（明応元年）12月には、標葉氏の本拠地である権現堂城を攻略し、標葉氏を滅亡させました。この勝利により、盛胤は標葉郡全域を手中に収め、さらに楢葉郡の一部である富岡城（現在の富岡町）と木戸城（現在の楢葉町）も支配下に置きました。この一連の戦いによって、盛胤の武将としての名声は高まり、相馬氏の勢力拡大に大きく貢献しました。

死去とその後

永正18年（1521年）7月7日、盛胤は生涯を閉じました。彼の死後、嫡男である顕胤が相馬氏の家督を継ぎました。盛胤の時代に拡大した相馬氏の勢力は、その後も維持され、戦国時代を通じて有力な大名として存続しました。

相馬盛胤は、父の死という悲劇を乗り越え、一族の勢力拡大に尽力した武将として、その名を歴史に刻みました。彼の生涯は、戦国時代の武将たちの激しい戦いを物語る一例と言えるでしょう。

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