県 (ポーランド)

ポーランドのwojewództwo（県）

ポーランドにおける「województwo」（発音：[vɔjɛˈvut͡stfɔ]）は、地方行政の基本単位で、一般に「県」とする訳が適用されます。この用語は14世紀から使用されており、ポーランドの行政区分で重要な役割を果たしています。

語源の背景

「województwo」という語は、古いポーランド語の「wojewoda」（ヴォイヴォダ）に由来し、この言葉は元々は「戦士の長」や「ウォーロード」を意味し、後に公爵的な地位と同義に変遷しました。この言葉に接尾辞「-stwo」が結びつくことにより、「województwo」は「wojewodaの状態」または「wojewodaの領域」という意味合いを持つようになりました。

英語版では「voivodeship」と表記されることが多いですが、実際には英語の辞書ではあまり使われず、代わりに「palatinates」が使われることが一般的です。1792年に書かれたオックスフォード英語辞典によれば、これが最初に「ヴォイヴォダの治める地域」という観点で掲載されました。国連などの公式な場では、ポーランドが「voivodeships」を使うよう提案していることも特徴的です。

ポーランドのwojewództwoの歴史的経緯

ポーランドでは、県の数は時代によって変遷しています。以下、主要な時代ごとの県数を示します。

• - 1582-1634年：34県（+1公国、1教区、1ziemia）
• - 1634-1660年：35県（+1公国、1教区、1ziemia）
• - 1717-1768年：33県（+1公国、1教区）
• - 1815-1837年（ポーランド立憲王国）：8県
• - 1922-1939年：16県（シレジア自治県を含む、+1都市県）
• - 1945-1999年：各年度の改変を経て、最終的には1999年から現在まで16県が設置されています。

これらの変遷は、ポーランドの歴史的背景やその時々の政治的状況に深く関係しています。

ポーランドの行政区画の変遷

ポーランドの行政区分は、時代ごとに著しい変化がありました。1569年以前のポーランド王国の行政区分から始まり、ポーランド・リトアニア合同、分割後の領土の行政区分など、様々な変遷を遂げました。

各時代の行政区画は、政治の変や国際的な影響を受けながら形成され、1989年以降のポーランド共和国設立後も新たな行政区画が設立されています。

まとめ

województwoは、ポーランドの地方行政の重要な単位であり、その語源や歴史的背景を学ぶことで、ポーランドの文化や政治の理解が一層深まります。ポーランドにおける県の数やその変遷は、国の歩みと密接に結びついており、今日の社会における地域の役割や自治の重要性を理解するうえで欠かせない情報です。

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