県立広島病院

県立広島病院について

県立広島病院は、広島市南区にある重要な医療機関です。広島県が管理するこの病院は、地元の人々に広く知られており、一般的には「県病院」と略称されて呼ばれています。最寄りの電停の名称も「県病院前」となっており、地域にとって非常に便利な立地にあります。

この病院は災害時には広島県の基幹災害医療センターとして機能し、全県の医療体制の中心的な役割を果たしています。さらに、中国四国ブロックにおけるエイズ拠点病院の一つでもあり、がん診療連携拠点病院、エイズ治療拠点病院、総合周産期母子医療センターとしても重要な役割を持っています。これらの機能は、地域の健康を守るうえで欠かせない要素です。

沿革

前史：被爆以前の県立病院

県立広島病院は、1877年に県立広島医学校の附属病院としてスタートしました。当初は公立広島病院と名乗り、その後1887年には広島県立広島病院に改称しました。原爆投下前は、広島市水主町にあった古い病院であり、病院の中庭には歴史的な庭園である与楽園が広がっていました。

被爆による壊滅から新しい県病院の設立へ

しかし、1945年の原爆投下により、病院は壊滅的な被害を受け、機能を失いました。戦後、1948年に現在の宇品に新たに設立された医院は、内科や外科など8つの診療科を持ち、111の病床を確保しました。

設立後の発展

設立以来、病院は何度も拡張と改築を繰り返しています。1958年から1961年にかけて全面改築が行われ、1991年には救急医療や放射線医療の強化が図られました。1996年には病床数が755床に達し、地域医療のさらなる充実を目指しています。現在の病床数は700床に設定され、医療機能も高まっています。

統合の計画

最近では、2023年に広島県知事が、県立広島病院とJR広島病院、中電病院の3つを統合した新しい病院の設立に向けた計画を公表しました。2025年度を目指して地方独立行政法人として新たに設立される予定です。

認定施設の状況

県立広島病院は、臨床研修指定病院や基幹災害医療センター、エイズ治療拠点病院など多くの認定を受けています。これにより、質の高い医療サービスを地域に提供し続けています。

診療科と部門

病院内では、救命救急センターや総合周産期母子医療センター、地域連携センターなど、様々な診療部門が存在しています。診療科は、内科、外科、小児科、産科、婦人科など多岐にわたります。これにより、患者の多様なニーズに応える体制が整っています。

交通アクセス

アクセスも非常に良好で、広島電鉄宇品線から「県病院前電停」で下車後、徒歩3分で到着できます。また、広島駅方面からもバスを利用し、最寄り停留所から徒歩1分程度でアクセス可能です。

県立広島病院は、地域に密着した医療機関として、これからも地域社会の健康を守っていく中心的な役割を果たしていくことでしょう。

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