真・女神転生〜EDEN〜

真・女神転生〜EDEN〜

『真・女神転生〜EDEN〜』は、天辰睦紀による日本の漫画作品です。吉村夜の小説『廃墟の中のジン』を原作とし、『月刊コミックドラゴン』（富士見書房）にて2002年4月号から11月号にかけて連載されました。

ストーリー

悪魔の暗躍により全面核戦争が勃発し、地上は悪魔が跋扈する焦土と化しました。人類文明は風前の灯となり、人々は悪魔にすがるようになります。秩序を望むメシア教と、自由を求めるガイア教が勢力を拡大する中、一部の者は悪魔を使役する悪魔召喚士として、己の道を追求します。

登場人物

メインキャラクター

ジン: 本作の主人公。悪魔召喚士の少年で、ライシンのアジトを引き継ぎ、孤児たちと共同生活を送っています。他人を慈しみ、自己犠牲を厭わないLAWサイドの思想を持っています。
ジャック: 悪魔召喚士の少年。悪魔に右半身を食われたため、機械化されています。誰にも負けない力を求め、CHAOSサイドの思想を持っています。
アヤメ: 悪魔召喚士の少女。悪魔との混血であり、額に三番目の瞳があります。

サブキャラクター

ライシン / 雷 真（いかづち まこと）: ジン、ジャック、アヤメの育ての親である悪魔召喚士。3人を人さらいから救い、親代わりとして育てました。核戦争以前は、日本の特務機関で悪魔召喚士として働いていました。
カラス: ジンのアジトで医療を担当する少女。ジャックの子供を身ごもっています。
スザキ: 新宿でジャンク屋を営む老人。大崩壊以前はライシンと共に日本の特務機関に所属し、人工悪魔の研究をしていました。
オルトロス: ジンが使役する仲魔の悪魔。元々はライシンの仲魔でしたが、ライシンがジンたちの元を去る際に託されました。
フラロウス: 異形の姿をした堕天使。悪魔たちを率いて、ジンたちのアジトを襲撃します。
サラスヴァティ: スザキがアヤメに託した合成悪魔の女神。炎を防ぐ能力を持ち、マハラギオンとの戦いで活躍します。
マハラギオン: EDENの入口を守る最強の人工悪魔。本来はEDENを外敵から守る存在でしたが、EDENの目的が歪められたため、外部からの侵入者を排除するようプログラムが書き換えられました。その結果、EDENは無人のまま放置されることになります。

用語

無銘の刀: ライシンがジンに託した刀。フラロウスとの戦いで折れてしまいますが、残った刃をナイフに作り変えようとした際に、柄に隠されたライシンからの手紙が見つかります。
ピースメーカー: ライシンがジャックに託した銃。かつて無法地帯で社会に秩序をもたらす力を持っていました。
EDEN: 大崩壊以前に日本政府が国家再建のために造った地下シェルター。食料や武器、生産施設を備え、悪魔や核攻撃にも耐えられます。しかし、政治家や支配階級によって利己主義の温床と化し、ある研究者によってマハラギオンの命令プログラムが書き換えられ、無人のまま放置されることになりました。

単行本

真・女神転生〜EDEN〜、2003年2月1日初版発行、ISBN 4-04-926218-5

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