真光寺 (岐阜県七宗町)

真光寺は、岐阜県加茂郡七宗町上麻生に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。寺平山という山号を持ち、本尊には薬師如来が祀られています。この寺は、中部四十九薬師霊場の47番札所としても知られ、多くの参拝者が訪れます。

寺の創建は不詳ですが、開山の没年から延宝3年（1675年）以前に遡ると考えられています。伝承によれば、行基が作ったとされる薬師如来を祀る小さな堂が、後に寺へと改められたとされています。開山は、加治田龍福寺の3世である陽南玄忠です。真光寺は、長い歴史の中で何度か困難に見舞われています。明和5年（1768年）には火災が発生し、堂宇が焼失しました。その後、再建されましたが、明治時代には玄関と土蔵が設けられ、鐘楼が新たに建立されました。本堂は、もともと茅葺きでしたが、昭和27年（1952年）に瓦葺きに改められました。

また、真光寺の梵鐘も歴史の中で変遷を遂げています。昭和期には、戦時中に金属供出のため梵鐘を失いましたが、昭和28年（1953年）に再び鋳造されました。このように、真光寺は歴史の波に揉まれながらも、その信仰を守り続けています。

この寺は、地域の人々にとって心の拠り所であり、また、歴史と文化を伝える貴重な場所です。中部四十九薬師霊場を巡礼する人々にとっても重要な場所であり、その歴史と静寂な雰囲気は訪れる人々に安らぎを与えています。真光寺は、その長い歴史の中で、地域社会とともに歩んできた寺院であり、その存在は今もなお、多くの人々に心の安らぎと信仰の場を提供し続けています。

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