七宗町

七宗町（ひちそうちょう）

七宗町は、岐阜県の中南部に位置する町で、その名は町の北部にそびえる七つの峰に由来します。これらの峰々は古くから「七宗山」「七宗権現」と呼ばれ、地域の人々に崇拝されてきました。「宗」という文字は祖霊舎を意味し、この地域の歴史と文化を象徴しています。

地理

七宗町は、名古屋市から北へ約50kmの場所に位置し、濃尾平野から山地へと移行する場所にあります。町内には、納古山や水晶山などの山々が連なり、飛騨川や神淵川といった河川が流れています。

隣接する自治体は以下の通りです。

北：下呂市
東：加茂郡白川町
南：加茂郡八百津[[町]]
西：関市、美濃加茂市、加茂郡川辺町

町内は、神渕、上麻生、川並、中麻生の4つの地域に分かれています。川並は、元々久田見村に属していましたが、後に上麻生村に編入されました。

歴史

七宗町の歴史は、明治時代の町村合併から始まります。

1873年（明治6年）：間見村、大橋村、大塚村など10の村が合併し、神渕村が誕生。
1889年（明治22年）：町村制施行により、武儀郡神渕村が発足。
1952年（昭和27年）：上麻生村が加茂郡に所属変更。
1955年（昭和30年）：上麻生村と神渕村が合併し、七宗村が発足。
1956年（昭和31年）：下麻生町の一部（中麻生）を編入。
1970年（昭和45年）：飛騨川の河床から約20億年前の片麻岩（日本最古の石）が発見。
1971年（昭和46年）：町制を施行し、七宗町となる。
2003年（平成15年）：美濃加茂市など周辺自治体と合併協議会を設置。
2004年（平成16年）：合併協議会は解散。

人口

七宗町の人口は減少傾向にあり、岐阜県内の町の中では最も少なく、村を含めても白川村、東白川村に次いで3番目に少ない状況です。

行政

現在の町長は加納福明氏で、2021年3月28日に就任しました。町議会の定数は8名で、任期は2027年7月10日までです。

町内には、森林管理事務所、警察署、消防署などの行政施設や、役場、商工会、水道管理所などの公共施設があります。また、地域住民の生活を支えるために、地域包括支援センター、コミュニティーセンター、郵便局などが設置されています。

教育

七宗町には、上麻生小学校と神渕小学校の2つの小学校と、上麻生中学校と神渕中学校の2つの中学校があります。

交通

鉄道は、JR高山本線の上麻生駅が利用できます。かつては七宗森林鉄道も存在していました。

道路は、国道41号のほか、いくつかの県道が町内を走っています。また、町営バスも運行されています。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

七宗町には、以下のような観光スポットがあります。

飛水峡：日本最古の岩石が発見された場所で、甌穴群も見どころです。
日本最古の石博物館：飛水峡で発見された岩石に関する展示を行っています。
神淵神社：境内の大杉は国の天然記念物に指定されています。
七宗町蒸気機関車展示館：C12 163蒸気機関車を展示しています。

また、町内には眞光寺、龍門寺、寶生寺などの寺院が点在しています。

脚注

(省略)

外部リンク

公式ウェブサイト

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