真昼山地

真昼山地（まひるさんち）

真昼山地は、岩手県と秋田県の県境に位置し、南北に連なる山地です。標高1,000m級の山々が連なり、その主峰は標高1,059.9mの真昼岳です。真昼岳は、秋田県美郷町と岩手県西和賀町の境界に位置しています。また、最高峰は標高1,440.2mの和賀岳であり、秋田県仙北市と岩手県西和賀町の境界に位置しています。

地理と自然

真昼山地の秋田県側では、田沢疏水の建設や林道、道路の開発が行われてきましたが、山地の奥地では大規模な開発はほとんど行われていません。そのため、手つかずの自然が残されており、特に山地の北側に広がる和賀[[山塊]]の奥地は、マタギのような専門知識を持つ人々以外はほとんど足を踏み入れていません。その結果、原生自然とブナの混生林が広がり、豊かな自然が保たれています。秋田県側の一部は真木真昼県立自然公園に指定されており、その自然環境が保護されています。

地質

1896年8月に発生した陸羽地震では、真昼岳付近で大きな地殻変動が起こりました。岩手県側には和賀川断層、秋田県側には真昼岳断層が生じ、山地の東側には川舟断層、西側には千屋断層が地表に現れました。これらの断層は、この地域の地質構造を理解する上で重要な要素となっています。

主な山々

真昼山地には、以下のような多くの山々があります。

真昼岳（まひるだけ）：標高1,059m。真昼山地の主峰です。
和賀岳（わがだけ）：標高1,440m。和賀[[山塊]]の主峰であり、真昼山地で最も高い山です。
朝日岳（あさひだけ）：標高1,376m。
大荒沢岳（おおあらさわだけ）：標高1,313m。
モッコ岳（もっこだけ）：標高1,278m。秋田県仙北市田沢湖生保内と岩手県岩手郡雫石町御明神の境界に位置し、和賀[[山塊]]に属します。
小杉山（こすぎやま）：標高1,229m。秋田県仙北市、秋田県大仙市、岩手県西和賀町の境界に位置し、和賀[[山塊]]に属します。
薬師岳（やくしだけ）：標高1,218m。
白岩岳（しらいわだけ）：標高1,177m。
中ノ沢岳（なかのさわだけ）：標高1,061m。
五番森（ごばんもり）：標高1,048m。秋田県仙北市田沢湖生保内と岩手県岩手郡雫石町御明神の境界に位置し、和賀[[山塊]]に属します。
風鞍（かざくら）：標高1,023m。秋田県大仙市太田町と岩手県和賀郡西和賀町の境界に位置し、和賀[[山塊]]に属します。
甲山（かぶとやま）：標高1,013m。
貝吹岳（かいふきだけ）：標高992m。
女神山（めがみやま）：標高956m。
黒沢大台山（くろさわおおだいさん）：標高833m。秋田県大仙市太田町川口と秋田県仙北郡美郷町浪花の境界に位置します。
権現山（ごんげんやま）：標高722m。秋田県大仙市太田町川口に位置し、和賀[[山塊]]に含まれます。付近には川口川の支流が流れています。

これらの山々は、それぞれ異なる魅力を持っており、登山や自然散策を楽しむ人々を魅了しています。

関連情報

真昼山地についてさらに深く知るためには、以下の関連情報も参考にしてください。

奥羽[[山脈]]
和賀[[山塊]]
* 山脈と山地の一覧

これらの情報を活用することで、真昼山地の自然や歴史に対する理解を深めることができるでしょう。

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