真理明美

真理 明美 (まり あけみ)

真理明美は、1941年5月4日に岩手県盛岡市で生まれ、本名は須川久美子です。彼女は日本の著名な女優として知られ、1963年に松竹で映画デビューを果たしました。若かりし頃の彼女は、デパートガールとして働いた後、松竹の映画『モンローのような女』のヒロインに選ばれ、華々しく登場しました。この時、松竹は彼女の名前を「真理明美」と改め、マーケティング戦略の一環として、彼女をマリリン・モンローの墓に訪問させるなどしました。

しかし、その期待とは裏腹に、今後の彼女のキャリアはなかなか軌道に乗らず、出演作も単発的なものばかりとなりました。1966年、彼女は黒澤プロダクションの助監督・松江陽一との恋愛が実を結ばず、ひっそりと故郷に帰ることになりました。その後、彼女は1968年に映画からテレビへと活動の場を移し、1969年から放送されたドラマ『プレイガール』で再び注目を集めることに成功しました。

彼女のキャリアは、数多くの映画やドラマの出演によって彩られており、特に『プレイガール』は彼女の代表作の一つと言えます。さらに、自身の作詞による音楽活動も行い、レコードもリリースしていますが、忙しさから腎臓を患い、一時は番組を降板することとなりました。それでも、回復後も時折『プレイガール』に再出演し、ファンにその姿を見せ続けました。

1969年には映画監督を務める須川栄三と結婚し、私生活も充実したものとなりました。なお、1977年に公開された『日本人のへそ』では、彼女はスタッフの一員としてクレジットされるなど、バックグラウンドの仕事にも関与しました。2000年には黒木和雄監督の映画『スリ』に出演し、活動を再開しました。

しかし、彼女の人生には悲しい別れもありました。夫の須川栄三が1998年に亡くなり、彼女はその後の人生を一人で歩むこととなりました。そして、2017年8月8日、肝細胞がんを患い、東京都世田谷区の自宅で76歳の若さでこの世を去りました。葬儀は近親者のみで行われ、静かに見送られました。

主な出演作品

映画

• - モンローのような女 (1964年)
• - 太陽を抱く女 (1964年)
• - 孤独 (1964年)
• - 明日の夢があふれてる (1964年)
• - 青雲やくざ (1965年)
• - 求婚旅行 (1965年)
• - 大悪党作戦 (1966年)
• - 男の顔は履歴書 (1966年)
• - 網走番外地・悪への挑戦 (1967年)
• - 錆びたペンダント (1967年)
• - 黄金の野郎ども (1967年)
• - 忍びの卍 (1968年)
• - 野獣死すべし・復讐のメカニック (1974年)
• - チーちゃんごめんね (1984年)
• - スリ (2000年)

テレビドラマ

• - 記念樹 (1966年、TBS)
• - 風 第13話「絵姿五人小町」(1967年、TBS)
• - ザ・ガードマン 第119話「すすり泣く美女」(1967年、TBS)
• - キイハンター 第4話「顔のない男」(1968年、TBS)
• - プロファイター 第1話「素顔の美しい女」(1969年、NTV)
• - プレイガール (1969年～1970年、1972年、12ch)
• - ゼロの焦点 (1976年、NTV)
• - 銀河テレビ小説 上野駅周辺 (1978年、NHK)
• - 西部警察 第57話「挑戦」(1980年、ANB)
• - 江戸を斬るVI 第1話「捕物小町初手柄」(1981年、TBS)
• - 土曜ワイド劇場「幻の女 離婚殺人の罠」(1981年、ANB)
• - Gメン'75 (TBS)
• - 走れ!熱血刑事 第18話(1981年、ANB)
• - 木曜ゴールデンドラマ「ガラスの階段」(1983年、YTV)
• - ザ・サスペンス (TBS)
• - 事件記者チャボ! 第15話「やったぜ! チャボの名探偵…」(1984年、NTV)

真理明美はその多彩な才能で日本のエンターテインメント界に貢献した女優であり、彼女の業績は今でも多くの人々に記憶されています。

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