真鍋康彦

真鍋康彦（まなべ やすひこ）氏は、1938年1月30日生まれの実業家です。香川県を本拠地とする、ことでんグループの代表を務め、グループ傘下の多くの企業で社長を歴任しました。現在は会長職にあります。

香川県高松市で生まれ、1962年に香川大学経済学部を卒業後、日興証券に入社しました。その後、父親の跡を継ぎ、香川日産自動車の社長、会長を歴任しました。サンクスアンドアソシエイツ東四国の経営を経て、2002年には、民事再生法を申請した高松琴平電気鉄道（ことでん）から社長就任を要請され、地域社会への使命感からこれを受諾しました。

社長就任後、真鍋氏は同年8月に経営ビジョン「ことでん一〇〇（イチマルマル）プラン」を発表し、再建に取り組みました。このプランでは、新たなCI（コーポレートアイデンティティ）の制定や、略称をカタカナからひらがなに変更することなどを打ち出しました。また、ICカード「IruCa」の導入により、乗客減少に歯止めをかけるなど、様々な施策を講じました。その結果、2006年にはことでんの再生計画を完了させました。

真鍋氏は、1995年から2011年まで香川県ヨット連盟会長を務めるなど、地域活動にも積極的に参加していました。1999年には自動車販売事業での功績により藍綬褒章を、2019年には鉄道事業での功績により旭日小綬章を受章しています。これらの受賞は、真鍋氏の多岐にわたる分野での貢献を物語っています。

真鍋氏の妻である真鍋洋子氏は、サンクスアンドアソシエイツ東四国（現アイル・パートナーズ）の前社長であり、現在は会長を務めています。洋子氏は、元国際ゾンタ26地区ガバナーでもあり、大塚製薬の会長兼社長であった大塚芳満氏の長女です。長男の真鍋康正氏は、高松琴平電鉄の社長を務めています。このように、真鍋家はビジネス界で活躍する一族であることが分かります。

真鍋康彦氏は、地域社会の発展に貢献した実業家であり、そのリーダーシップと経営手腕は、多くの人々から尊敬を集めています。

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