真露杯SBS世界囲碁最強戦

真露杯SBS世界囲碁最強戦とは

真露杯SBS世界囲碁最強戦は、1993年に創設された囲碁の国際団体戦です。韓国のソウル放送（SBS）と眞露グループが主催し、韓国棋院が主管していました。この棋戦は、韓国、日本、中国の3ヶ国が、それぞれ5名の代表選手を選出し、勝ち抜き戦形式で団体優勝を争うというものでした。

大会ルール

持ち時間は各選手1時間で、それを使い切ると1分の秒読みに入ります。コミは5目半です。

歴史

真露杯は、SBSの開局を記念して1991年に開始されたSBS杯世界囲碁最強戦を前身としています。真露杯SBS世界囲碁最強戦は1993年に始まりましたが、1997年にアジア通貨危機の影響を受け、眞露グループが経営危機に陥ったため、第5回大会をもって終了しました。大会の歴史は短いながらも、数々の名勝負と記録を生み出し、囲碁ファンに強い印象を残しました。

韓国チームは過去5回の大会で優勝を果たし、その強さを示しました。その後、1999年に農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦として再開され、現在も続いています。

過去の戦績と記録

真露杯では、数々の連勝記録が生まれました。

9連勝: 徐奉洙（第5回）
5連勝: 依田紀基（第2回）

中でも、徐奉洙九段が第5回に見せた9連勝は、大会史上に残る記録として特筆されます。

注目局

第5回11局: 徐奉洙（先番） - 馬暁春

1997年2月23日に行われた第5回11局では、韓国の徐奉洙が中国の主将である馬暁春と対戦しました。序盤、右上から上辺にかけての黒模様に対する白からの消しに対し、徐は強く応じ、41手目から49手目にかけて押し切り、ペースを掴みました。その後の打ち合いでも優位を保ち、225手までで馬暁春を中押しで破り、驚異的な9連勝を達成、韓国チームを優勝に導きました。この一局は、徐奉洙の力量と勝負強さを強く印象づけるものとなりました。

大会の終焉とその後

真露杯SBS世界囲碁最強戦は、短い期間ではありましたが、国際囲碁交流において重要な役割を果たしました。大会は終了しましたが、その精神は農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦に引き継がれ、現在もアジアの囲碁界を盛り上げています。

関連項目

SBS杯世界囲碁最強戦
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦

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