矢内原美邦

矢内原美邦について

矢内原美邦（やないはら みくに）は、1971年1月25日に生まれた日本の振付家、演出家、劇作家です。愛媛県今治市出身であり、ニブロールやミクニヤナイハラプロジェクトを設立し、これまで多くの舞台芸術作品を手掛けてきました。

経歴

彼の学びは早くから始まり、1989年には愛媛県立今治南高等学校を卒業します。続いて、1993年には大阪体育大学の舞踊学科を卒業後、同年中にアメリカのデューク大学へ舞踊留学を敢行しました。その後、1996年には神奈川芸術財団のASK舞踊メンバーとして活躍をスタートさせ、1997年にはダンスカンパニー・ニブロールを結成しました。

2002年からは東京造形芸術大学の舞踊学科で非常勤講師として教育者の道にも進出し、翌年の2003年には桜美林大学でも非常勤講師を務めます。2005年にはミクニヤナイハラプロジェクトを立ち上げ、様々なアートプロジェクトで自身のスタイルを展開しました。2010年には近畿大学文芸学部舞台芸術学科の准教授に就任し、2015年からは教授として後進の指導にも力を入れています。2021年には岸田国士戯曲賞の選考委員に選ばれ、その影響力をさらに強めています。

受賞歴

矢内原美邦の業績は数々の賞によって評価されています。1988年と1989年の全国高校ダンスコンクールin神戸でNHK賞を受賞したのを皮切りに、1993年にはEDUCATIONAL DANCEコンクールで作品賞、1994年には京都ALTY舞踊フェスティバルで芸術賞を受賞しています。1999年にはエノモトアート賞、2000年には千年芸術祭入選作品賞を手にしました。

また、2002年には横浜プラットフォームでのナショナル協議員賞を受賞し、2004年にはMOMコンテンポラリー賞を獲得。2008年には『青ノ鳥』が第52回岸田國士戯曲賞にノミネートされ、2009年にはダンスフォーラム賞大賞を受賞、2010年にはシェイクスピア・コンペで優秀賞を獲得しました。さらに、2012年には『前向き！タイモン』で第56回岸田国士戯曲賞を受賞し、横浜文化賞の文化・芸術奨励賞も受けています。

出演したアートイベント

強い創作活動の一環として、上海ビエンナーレや瀬戸内国際芸術祭、妻有トリエンナーレといった国内外の重要なアートイベントにも参加しており、国際的なアートシーンでもその存在感を示しています。

著書

矢内原は自身の作品だけでなく、著書も執筆しています。代表的な著書には2012年発行の『前向き!タイモン』があり、作品としての魅力を広めるための取り組みを続けています。

関連項目

彼の家族もまたアート界に影響を与えており、兄弟や曾祖父に多くのアーティストや政治家がいます。特に家族の中にはデザイナーの矢内原充志や、市議会議員を務めた矢内原猛などがいます。これらの関係が彼の創作活動にも影響を与えていることでしょう。

公式サイト

詳しい情報はニブロールの公式サイトで確認できます。

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