矢橋工業

矢橋工業株式会社について

岐阜県大垣市に本社を置く矢橋工業株式会社は、1926年に設立された長い歴史を有する企業です。主に石灰に関連する製品の製造・販売を行っており、特に鉄鋼、化学、建築、農業、医薬、食品、先端技術、そして環境分野など、多岐にわたる用途で利用されています。

概要

矢橋工業は、石灰製品の製造を専門としており、大垣市内に乙女坂工場と大久保工場、名古屋製鉄所構内に名古屋工場を有しています。これらの工場では各種石灰製品の製造が行われており、名古屋工場では原料の石灰石が乙女坂工場から専用貨車で運ばれ、精錬されています。石灰石を基にした製品は、様々な産業の基盤を支える重要な素材となっています。

沿革

矢橋工業の始まりは1926年で、当初は矢橋商事合資会社として設立されました。1943年には矢橋工業株式会社へと社名を変更し、以降も成長を続けてきました。1957年には金生山石灰石鉱業組合が結成され、1961年から採掘が開始されました。

1964年には乙女坂工場にロータリーキルン 1号機が建設された後、1967年には2号機が追加されました。その後、名古屋工場の開設や消石灰製造設備の整備が進む中、1983年には軽質炭酸カルシウム工場が建設され、1985年にはブリケット製造設備が追加されるなど、事業の多角化が進みます。さらに、近年では垂井工場の取得やワコー化成の樹脂フィルム事業の承継、名古屋工場の設備増強が行われ、事業拡大を図っています。

主な商品

矢橋工業が手がける商品には、生石灰や消石灰、高反応消石灰をはじめ、石灰スラリー、炭酸カルシウム、砕石、そして酸性ガス吸収剤などがあります。また、合成樹脂フィルムの製造や加工品の販売も行っており、需要に応じた多様な製品を提供しています。

所在地

本社は岐阜県大垣市赤坂町226番地に位置しており、生産本部は各工場に分かれて存在しています。生産本部には乙女坂工場、大久保工場、名古屋事業部、マインパルク事業部、垂井工場、室蘭事業部があり、地域に密着した生産体制が整っています。

経営状況

近年の経営成績では、2020年3月における純利益は594百万円、総資産は8,487百万円で、安定した経営基盤があることが伺えます。負債も3,164百万円に対し、純資産は5,323百万円となっており、強固な財務体質を維持しています。

まとめ

矢橋工業株式会社は、長い歴史の中で石灰製品を中心に安定した成長を遂げてきた企業です。将来的にも新たな事業展開を目指し、持続可能な社会に向けた取り組みを続けていくことが期待されています。

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