矢田駅 (愛知県)

矢田駅について

矢田駅（やだえき）は、愛知県名古屋市東区大幸1丁目に位置する名鉄瀬戸線の駅です。駅番号はST07に指定されています。ここは瀬戸線の開業時に設置された始発駅であり、当初は矢田川の架橋工事の影響で場所が変更されました。

歴史

矢田駅の乗降客は、主要駅に近いにもかかわらず比較的少なく、特に栄町への直通運転が始まる前は、早朝と夕方のラッシュ時以外の普通列車が多く通過することもありました。日中は、40分間隔で運行されていたため、2時間に1本しか停車しない状態が続いていました。また、長い間無人駅であり、駅集中管理システムが導入される以前は、通勤客にとって影響が大きい状況でした。

1997年にナゴヤドームがオープンすると、駅からのアクセスが近くなり、急速に人気が高まりました。これを受けて簡易駅舎が設置され、ホームに屋根が加えられるなど、設備改善が進みました。野球の試合などが開催される際には、急行や準急の臨時停車も行われ、利用客が増加しました。その後、名古屋市営地下鉄名城線とガイドウェイバスのナゴヤドーム前矢田駅が開業し、駅位置での競争が生まれました。

現在の駅舎は、2004年3月に少し東へ移転して改築されたもので、名古屋本線の他の無人駅と共通したデザインです。これにより、新しい自動改札機の設置が進められ、利便性が向上しました。

施設と構造

矢田駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅です。現在では、駅集中管理システムが導入された無人駅として運営されていますため、尾張瀬戸方面と栄町方面の改札は別々に存在し、移動には迂回が必要です。また、両方面へのアクセスにはスロープが設置されているため、バリアフリーにも配慮されています。駅西側には瀬戸線唯一のトラス橋、矢田橋梁があり、こちらも訪れる価値があります。

駅周辺の環境

周辺は主に住宅地が広がっており、名古屋晴明神社や長母寺といった寺院、またイオンモールナゴヤドーム前などの商業施設も徒歩圏内に位置しています。ナゴヤドームも10分ほどでアクセスでき、イベント開催時には多くの人が集まります。名城大学ナゴヤドーム前キャンパスや、名古屋大学大幸キャンパスも近く、学生の利用も見込まれています。

利用状況

2020年度のデータによると、矢田駅の1日平均乗降人員は約1,132人です。過去のデータを見ても、ナゴヤドームの開業以降は少しずつ利用者が増えているようですが、それでも瀬戸線の駅の中では最も少ない利用客数を記録しています。2022年度にはさらに成長が期待される駅として注目されています。

隣接駅

名古屋鉄道の瀬戸線では、隣接する駅として大曽根駅（ST06）と守山自衛隊前駅（ST08）があり、特急列車は通過します。

駅近くのバス停やその他の交通手段も充実しており、地域住民にとっては便利な移動手段としての役割を果たしています。

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